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メジャーからのオファーがありながらも、インディに腰を据えて歌手活動を行っている俳優兼シンガー・ソングライターTerrell Carterの5thアルバム『Finally』についてレビュー。Terrellといえば昨年の夏頃に元彼とのイチャイチャ画像が流出してたと思うんだけど、あれ間違いなく本人ですよね?初めて見た時めっちゃ驚きました。ってどうでも話はこれくらいにして…。

本作はCDではなく、音楽配信によるダウンロードで発売されてるんですよね。昨年からダウンロード販売されてたのは知ってたけど、CD派の俺はCD化されるのをずっと待ってたんだけど、一向にCD化される気配がなく…。iTMSで泣く泣くダウンロード購入しました。

オープニングを飾る『Intro (Give It All Up)』からいきなり吠えまくりで、彼の遠吠えが大好物な俺は再生早々昇天…。でもここで意識を失うわけにはいかないと必至に正気を保とうとするんだけど、彼のヴォーカルの魅力である吠え(シャウト)とビブラートが怒涛のごとく進撃してくる『Ma' Baby』、軽くヴォーカルに加工を施し"エエッエエエエ〜♪"とThe-Dream節を口ずさんじゃう『Can We Talk』、そして徐々に熱を帯びていくヴォーカルに恍惚とした表情で聴き入ること絶対の灼熱スロウ『Thinkin' Bout You』と、起き上がろうとするたびに極上という名の攻撃が襲ってくるんですよね。序盤からこんな状態で最後まで聴くことが出来るのだろうか(笑)

5曲目以降の注目曲は、いろんな表情をみせるヴォーカルとうごめく電子音が妖しくセクシーな世界を作り出す濃密スロウ『I Don't Give A Damn』、歌い出しから最高で思わず身悶えしそうにる『Ma' Girl』、女性コーラスとしっとりかつセクシーに歌声を重ねる濡れたミッド『Money』、後半「もう勘弁して!」ってなくらい吠えに吠え倒す火傷必至曲『Better Than』(3rdアルバムにも収録済)、『Finally』あたりでしょうか。どの曲も及第点越えしたものばかりだけど、5曲目以降ではこれらが特にお気に入りですね。

他もバラエティに富んだ楽曲が収録されていて、中東系orラテンの香りを漂わせた『He Said She Said』、Justin Timberlake『Sexy Back』を豪快にしたような感じの『Single』、昔からヴォーカルに加工を施す技を使用してたけど、それにプラスしてソウルねた早回し時に発生する赤ちゃんのような声も組み込んじゃった『I'm In Love』、ほんのり近未来系のトラックを余裕で乗りこなしてみせる『Just Wanna Know』、『Feel Your Pain』、そしてエンディングを飾るに相応しい味わい深いバラード『Listening 2 U』と、卓越したヴォーカル・センスに酔いしれること絶対の傑作に仕上がっています。

彼のアルバムは毎回ハズレ無しだけど、本作も類に漏れず拍手喝采に値する出来ですね。今回も男汁垂れまくりの吠え倒し系シンガーが好物な俺にはたまらない1枚でした。本当に歌えるR&Bシンガーの歌が聴きたい人はスルー厳禁ですね。自信を持っておすすめします。はぁ…何度聴いても最高すぎる。

Finally
Terrell Carter
DAMONRAY MUSIC
2011-10-28

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