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長い間お勤めに出てたことで知られる、甘かすれた歌声が特徴のR&BシンガーLyfe Jenningsの4thアルバム『I Still Believe』について。これまで所属していたSony Music Entertainmentを離れ、Asylum傘下に自身のレーベルを立ち上げたばかりだというのに、家族を大切にする為このアルバムで引退するかもとの情報が。えー、せっかく素晴らしい才能を持ってるのに…。

まあHIP HOP/R&Bアーティストの引退宣言はあてにならないことが多いので、今回も真に受けない方がいいかも?しれませんね。さて、本作からの1stシングルは彼自身が手掛けた『Busy』でしたね。"ヘイ,オウオウオウオウビージー♪"と歌うフックが中毒性高く、1回聴いただけで頭から離れなくなってしまって困ッチング。

続いてカットされた2ndシングル『Statistics』も『Busy』と同じく彼の十八番である哀愁漂うミディアムで、Hot R&B/Hip-Hop Songsで19位をマークするなど好調な動きをみせています。この曲をプロデュースしたT-Minusは、タイトルを連呼するキャッチー曲『Love』、Lyfe Jenningsらしいんだけど微妙にThe-Dreamぽくもあるミディアム・スロウ『Spotlight』、Lyfe Jennings独特のかすれ声と流行りの美メロ刹那系風トラックが相性よく絡まる『Learn From This』と、合計4曲を手掛けて大活躍しています。

これらとは別に個人的に一押しなのは7曲目『Mama』。リリック・カードにはクレジットされてないんだけど、これAnthony Hamiltonとのデュエット曲ですよね?2人の歌声の他に女性ボーカル(コーラス)も挿入されてるんだけど、この熱唱具合が渋さ100%で最高なんですよ。男性R&Bシンガー好きな人は要チェック!

他も好曲ぞろいで、Lyfe Jennings本人がセルフ・プロデュースした『It Coulda Been Worse』、『Done Crying』、『If I Knew Then, What I Know Now』、『If Tomorrow Never Comes』に、HIP HOPな掛け声が挿入されてるんだけど、味付けは心に沁みる極上ミッド・スロウなTroy Taylorプロデュース曲『Hero』、そしてどこまでも美しいBryan Michael Coxプロデュースによるバラード『I Still Believe』と、安定感抜群の秀作に仕上がってます。

アルバムの雰囲気を変えるようなアップは皆無だけど、なぜか全然ダレないんですよね。なぜかとか言っちゃったけど理由はわかってる。魂の叫びのようなエモーショナルな歌声に、心に沁みるメロディ、そしてトラック…。どの曲もこの3つの要素が絶妙な塩梅で絡み合ってるんですよ。Lyfe君さぁ、これまでのアルバム同様今回も傑作だと思うし、こんなに素晴らしい才能を持ってるのに歌手業引退はどうかと思うよ。次回作…出ると信じて待ってます。

I Still Believe
Lyfe Jennings
Jesus Swings
2010-08-31

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