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デビュー時からそれなりに人気はあったけど、前作『Ready』あたりからさらに人気がアップし、R&B界に確固たる地位を築いた"レディ・キラー"Trey Songzの4thアルバム『Passion, Pain & Pleasure』について。前作から約1年という短いスパンでNEWアルバムを発売。前作がヒットしたので、その流れを無駄にするなってことでしょうか。たしかに前作『Ready』はヒットに値する素晴らしい1枚でしたね。

本作からの1stシングルは、「USにフィーメール・ラッパーは彼女しかいないのか?」ってなくらい客演に引っ張りだこなNicki Minajをフィーチャーした『Bottoms Up』でした。そんな彼女の"バカッ!!バカッ!!バカッ!!"のインパクトが強烈で、一度聴いただけで忘れらない曲に(笑)2ndシングルはシンガー・ソングライターMario Winans提供の『Can't Be Friends』。この哀愁漂うバラードは、映画「バベル」のサントラ収録の坂本龍一"美貌の青空 (Bibo No Aozora)"をサンプリングということで、日本人としてちょっと嬉しくなる1曲でしたね。PVもいい感じでした。

アルバム曲を見ていくと、大活躍してるのはおなじみのベテランTroy Taylor。彼はプロデューサーとしてクレジットされてない曲でもソングライトやボーカル・プロデュースなどでクレジットされていて、結果ほとんどの楽曲に関与。

Treyの十八番であるR. Kelly節が炸裂する好ミッド・スロウ『Love Faces』、曲から醸し出る幻想的な雰囲気がいい『Massage』、『Doorbell』、HIP HOP系の合いの手"エーイ!!"がアクセントになった『Alone』、R&Bの王道的な美しさが感じられるバラード『Please Return My Call』、OmarionやNe-Yoなども手掛けるEric Hudson関与のR系エモーショナル曲『Made To Be Together』、ほんのりThe-Dreamというか近未来系の香りがする『Red Lipstick』、Nicki Minajと双璧をなす売れっ子Drakeをフィーチャーした『Unusual』、純正R&BではなくポップROCKっぽい味付けが施された『Blind』、そしてラストはシンガー・ソングライターJohnte Austin関与のダンス・チューン『You Just Need Me』と、今回も充実した内容に仕上がっています。

後半少々ダレがくるというかパワーダウン感があるような気がしないでもないけど、多分気のせいですね。うん、きっと気のせいに違いない。本作の出来はいわずもがな、女性ファンからの支持も圧倒的だし今回もヒットするでしょうね。快進撃いっちゃって下さいな。

Passion, Pain & Pleasure
Songz, Trey
Atlantic
2010-09-17

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