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Goodie Mobのメンバーだったことで知られる、ラッパー兼シンガーCee Lo Greenの3rdソロ・アルバム『The Lady Killer』について独り言。個人的にCee Loにはそれほど強い思い入れはなく、他アーティストの作品に客演してるので聴いたり、たまにYouTubeで聴く程度でした。そんな俺が本作を購入しようと思った動機は、先行シングル『Fuck You』が好みだったから。

『Fuck You』はほんとファンキー&キャッチー、そしてソウルフルで、一度聴いただけで虜になっちゃいました。ノリノリな感じもいいし、彼のなんともいえない味わい深いヴォーカルも病み付きになります。で本作はですね、先行シングル『Fuck You』のような、全体的に懐かしい香りのする感じになってるんですよ。

一言で「懐かしい」といっても、ソウル風な懐かしさもあれば、ロック系の懐かしさもあったりと多岐にわたっております。それが顕著に現れてるのが、イントロなどで印象的に使われてるシンセがVan Halen"Jump"に似ていて、何度聴いても"Jump"が脳裏を過ぎる仕様の『Bright Lights Bigger City』、昔のポップロック・シンガーが歌ってそうな哀愁と疾走感のあるナンバー『Wildflower』、トランペットやサックスなどの生楽器による演奏や女性コーラスが軽快に舞い踊る極上アップ『Satisfied』、『It's OK』、こちらも同系統のソウルフル曲なんだけど、若干哀愁の感じられる仕上がりになってる『I Want You』、『Cry Baby』、目を閉じて聴き惚れること必至のサザン・ソウル・バラード『Old Fashioned』あたり。どれもCee Loの歌声との相性が抜群でケチの付けようがないですね。はい。

他も、Salaam Remiプロデュースによる怪しいミディアム・スロウ『Bodies』、銃声轟くトラック上でCee LoとLauren Bennettがソウルフルな歌声をぶつけ合う『Love Gun』、燻し銀な渋さに降参を余儀なくされる『Fool For You』(Philip Bailey客演)、そしてBand Of Horsesのカヴァー『No One's Gonna Love You』と、一昔前にタイムスリップしたような懐かしい気分にさせてくれる秀逸作になってます。

こちらの期待を裏切らない内容になっていて素晴らしいの一言ですね。流行に媚たような曲が一切ないのも好感がもてます。