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エッジーなイメージ&楽曲で話題を呼んだ前作『Rated R』からわずか1年という短いスパンで発売された、Rihannaの5thアルバム『Loud』について感想を。『Rated R』の時は刈り上げ頭に尖がったファッションなど、どこか個性的で独自路線を突っ走るLady Gagaに対抗してるような印象があったけど、今回はヘアスタイルもファッションも女性らしい雰囲気に戻った感じがしないでもないですね。赤い髪もなかなか似合っとりますな。うん。

で楽曲の方はこれまでの作品とどのような違いがあるのかというと…それは後ほど。本作からの先行シングルは、流行のエレクトロ・ポップR&Bな『Only Girl (In The World)』でしたね。『Don't Stop The Music』の延長線上にあるようなダンス・チューンで、時代にはマッチしてると思うんだけど、個人的には可もなく不可もなくな印象でした。

そんな俺の心を鷲掴みにしたのが2ndシングル『What's My Name?』。StarGateプロデュースで売れっ子Drakeが客演した夜っぽいナンバーなんだけど、キャッチーさも申し分なく、一度聴いただけで口ずさめちゃう感じでいいんですよ。この曲を手掛けたStarGateは前述の先行シングル『Only Girl (In The World)』、そしてオープニングをかざる四つ打ちのダンス・チューン『S&M』と、前半の肝となる楽曲を担当。StarGate…何気に息が長いですね(笑)「そろそろ消えそう」とか思ってた俺を許して下さい。

あと話題曲では、Eminemとのコラボレーションでヒットを記録したあの曲のRihannaバージョン『Love The Way You Lie (Part II)』がエンディングに収録されています。最初は「パート2ってどうよ」と思ったけど、原曲の良さがちゃんと残されているので好感が持てました。てことでこれはこれで好きです。

他もいろんなタイプの楽曲が収められていて、The Runnersプロデュースの軽くポップROCK系の風味がする『Cheers (Drink To That)』、初めてイントロを聴いた時「俺は今Enyaの曲を聴いてるのか?」と思っちゃったPolow Da Don提供の『Fading』、HIP HOPのイメージが強いThe RunnersがROCK調のバラードを手掛けててちょっと驚いた『California King Bed』、REGGAE寄りも曲も得意とするRihannaならではの『Man Down』、引く手あまたのフィーメール・ラッパーNicki Minajをフィーチャーした『Raining Men』、『Umbrella』でおなじみのC. "Tricky" Stewartプロデュースの美しいダンス曲『Complicated』、そして妖しくも幻想的なミディアム・スロウ『Skin』と、今回もいい意味でジャンルの枠に縛られないバラエティに富んだ1枚に仕上がっています。

「『Good Girl Gone Bad』のようなアルバムを繰り返し作るつもりはない」とか 、「進化して次のステップへ進みたいの」と発言してましたが、本作ならではの新しいRihannaが感じられるかというとちょっと微妙だけど、その点にこだわらずに聴くとよく出来たアルバムになってるのではないかと。さて次はどんな路線で攻めるんですかね。今から楽しみです。