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ラッパー兼プロデューサーのHIP HOP界のセレブDiddy率いるレーベルBAD BOYのファースト・レディとして、またThe Notorious B.I.G.の元妻としても知られるベテランR&BシンガーFaith Evansの5thアルバム『Something About Faith』について感想を。数年前のクリスマス・アルバムも入れるともう6枚目になるんですね。"もう"というか"まだ"6枚目って表現した方がしっくりくるか。そんな彼女がE1 Entertainmentに移籍して放つ本作。

先行シングルは『Gone Already』と、『Way You Move』もリード・シングルでしたっけ。前者はIvan "Orthobox" Barias & Carvin "Ransum" Hagginsプロデュースによるピアノの音色が印象的な美ミディアムで、派手さはないけどじわじわ沁みてくる好曲。で後者はFaithとは古い付き合いのChucky ThompsonプロデュースSnoop Dogg客演による安定感抜群のナイス・ミッド。どちらも大人の女性ならではの魅力が感じられて、自然にスーッと心の中に入ってくるのがいいですね。

シングル以外での個人的オススメは7曲目『Party』と12曲目『Everyday Struggle』。『Party』はMike CityプロデュースRedman客演によるタイトルどおりのパーティー・チューンで、Mike Cityの健在ぶりが確認できる好アップになってます。もう一方の『Everyday Struggle』はRaekwonが客演で参加した極上メロウ曲で、Dave Grusin"Either Way"をネタ使い。ここでピンときた人いますよね?そう、Biggieの1stアルバム『Ready To Die』にも同じタイトル&同じネタを使った曲があるんですよね。なんというか、感慨深いものがありますな。説明不要だと思うけどBiggieの方もめちゃめちゃいい曲なんで、未聴の方はぜひチェックを。

あとは…あっ、Mike Cityプロデュースの『Sunshine』もスルー厳禁。スムージーなアップテンポ曲になってるんだけど、AllstarやKay-Geeが一世を風靡したあの感じ系で、聴いててすごく気持ちいいんですよ。ということで地味にオススメです。

他も、『Worth It』や『Your Lover』、そしてKelly PriceとJessica Reedyが客演した『Troubled World』などのChucky Thompsonプロデュース曲があったり、安心して身を委ねることのできる好ミッド〜スロウ『I Still』、『Real Things』、『Right Here』、『Change』、Keyshia Coleと熱唱バトルを繰り広げる『Can't Stay Away』、最近プチ再ブレイクしてる感じのSalaam Remi手掛けるちょいストリート寄りの『The Love In Me』、そしてボーナストラックとして収録されたバラード『Baby Lay』と、アラフォー女性の等身大の魅力満載の好盤に仕上がっています。

無理して流行を取り入れたりせず、「アタシはアタシよ」的な感じで大人っぽくまとめてるのがいいですね。ブレがないというか、自分の魅力やファンがどういうFaithを望んでいるのかちゃんとわかってるんだろなぁ。