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人気ラッパーLil WayneのレーベルYoung Moneyに所属するフィーメール・ラッパーNicki Minajのデビュー・アルバム『Pink Friday』(DELUXE EDITION)について感想を。Nicki Minajといえば、本作が出る前に多くのアーティストの楽曲に鬼のように客演してましたよね。「女性ラッパーは彼女しかいないのか?」ってな状態でした。その甲斐あってか、いまやDrakeと共にレーベルを代表するラッパーに成長。すごいですな。

そんな彼女の本作ですが、俺はHMVでデラックス・エディションを購入したんだけど、通常のデラックス・エディションよりも曲数が多くてちょっとビックリ。全16曲かと思ったら全18曲のが届いたんですよ。いろいろ調べてみると、俺が購入したのはアメリカの大手家電量販店Best Buy仕様の盤みたい。ちなみにプラスされてる2曲は『Wave Ya Hand』と『Catch Me』で、どちらもSwizz Beatzプロデュースでございます。どちらもいいけど、特に『Wave Ya Hand』はSwizz印なアゲ曲でお気に入りです。

現在の段階でシングル・カットされてるのは、しっとり&キラキラな味付けの『Your Love』、クロスオーバー強めのR&B調曲『Right Thru Me』、そしてDrakeをフィーチャーした哀愁系『Moment 4 Life』の3曲かな。この中では『Your Love』が好みなんだけど、アルバムにはシングル曲以上に美味な曲がいくつか。

まずはSwizz BeatzプロデュースEminem客演の『Roman's Revenge』。これは1回聴いた段階で即惚れ。BPM早めなビートに2人の存在感のあるラップ…最高ですね。あとJ.R. RotemプロデュースRihanna客演の『Fly』も黒さは薄めだけどなかなか悪くないし、「歌ってる声や雰囲気はRihannaに似てるな〜」なんて思ってたらいきなりドラムンベースに変化する『Save Me』、Will.I.Amと共演したThe Buggles"Video Killed The Radio Star"使いのキュート曲『Check It Out』あたりもいいですね。

他も簡単に紹介すると、『Right Thru Me』と同列の『I'm The Best』、ヌメッとしたサウス系『Did It On 'Em』、Kanye Westと共演した『Blazin』、今回大活躍してるSwizz Beatz提供の哀愁系『Here I Am』、シンセが効いたR&B寄りの『Dear Old Nicki』、イギリスのシンガー・ソングライターNatasha Bedingfieldを迎えたポップな歌もの『Last Chance』、ピコピコ・トラックとEster Deanの歌フックが特徴の『Super Bass』、そして軽くぶっ飛んだ感じの『Blow Ya Mind』、『Muny』と、ジャンルの枠を超えたボリューム満点の1枚に仕上がっています。

正直このジャンルレスな感じというかポップな感じは好き嫌いが分かれそうですね。俺もすごく好きかと聞かれたら「うーん…」と考えてしまうけど、よく出来たアルバムであることは間違いないと思います。気になる人はチェックしてみて下さい。

Pink Friday (Complete Edition) [Explicit]
Nicki Minaj/Cash Money
2020-11-20

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