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Isley Brothersの中心人物でフロントマンとして知られるRon IsleyことRonald Isleyのソロ・アルバム『Mr. I』について感想を。2003年頃にRonald Isley & Burt Bacharach名義のコラボレーション・アルバムはあったけど、完全なるソロ・アルバムはこれが初になるのかな?(間違ってたらゴメンなさい)ブックレット裏に"50 YEARS"とあるってことは50周年ですか。うーん、凄いですね。

で本作についてですが、発売前にR&B/SOULファン悶絶の楽曲がありましたよね。そう、あのLauryn Hillとデュエットしたカヴァー曲『Close To You』。出来もよかったしアルバムに収録されるだろうと思ってたんだけど、残念ながら未収録という結果に。な・なぜだ…。とまあLaurynとのデュエット曲未収録は残念だったけど、本作にはそれに負けないコラボ曲が2曲ありまして。

1つ目はRonと同じくお勤めを終えたT.I.と共演した『Put Your Money On Me』。時代に左右されない哀愁系ミッドになってるんだけど、これが地味にいいんですよ。これ車で夜の街を走る時にピッタリだな〜。でもう1曲は大御所Aretha Franklinをフィーチャーした『You've Got A Friend』。Jerry "Wonda" Duplessisがプロデュースしてるんだけど、これはCarole Kingのカヴァーですね。Lauryn曲が収録漏れしたのは、この曲と「女性シンガーとデュエットしたカヴァー曲」という点が被ってるからなのかな。もしそうだとしても全10曲とめっちゃコンパクトな内容なんだから、そんなの気にせず収録してくれりゃよかったのに…。って今さらブツブツ言ってもしょうがないですね。潔く諦めます。

上記以外で注目なのは、売れっ子C. "Tricky" Stewartが『If I Lose My Woman』と『I Need You』の2曲を提供してる点でしょうか。どちらもじんわり来る好ミッド〜メロウで、Ronファンや一昔前のR&B/SOULが好きな人は気に入る可能性大。はい、俺も気に入っちゃったひとりでございます。

あとは…J. ValentineとDurrell "Tank" BabbsからなるSong Dynastyプロデュースの『Supposed To Do』も濃密で雄臭いスロウジャムで、いい意味での加齢臭がプンプン(伝わるかな?笑)。Tankファンも要チェックですよー。他も絶品曲のラッシュで、オープニングからRon節が炸裂しまくる激渋ミッド・スロウ『Take It How You Want It』、おなじみのシルキーなファルセットが心地よく沁みる壮美曲『No More』、大人の男の色気全開でしっとりと歌い上げるスロウ『Dance For Me』、イントロの"ラーラララー"からしてヤラれる夢心地スロウ『What I Miss The Most』、同じくあまりの美しさに思わず陶酔してしまうバラード『You Had Me At Hello』と、安心して身を委ねることの出来る素晴らしい1枚になっています。

聴く前はT.I.やC. "Tricky" Stewartも参加してるし、「イマドキっぽい曲もあったりするんだろな…」なんて思ってたけど、見事に裏切られました。もちろんいい方にね。唯一残念なのはR. Kelly曲がないことくらいか。