Kandi_koated

ルックスは微妙だけど実力はぴか一のガールズ・グループXscapeの元メンバーで、TLC『No Scrabs』やDestiny's Child『Bills, Bills, Bills』などを書いたことでも知られる、R&Bシンガー・ソングライターKandiの2ndアルバム『Kandi Koated』について感想を。前作『Hey Kandi』が発売されたのが2000年ということは10年ぶりですか。結構待たされたけど、発売してくれてありがとうって感じです。

リード・シングルはJazze Phaプロデュースによる『Leave U』でしたね。地味だけど高品質な大人のミディアム・スロウなんだけど、歌い方がRマナー入ってて、初めて聴いたときR. Kellyが手掛けてるのかと思いました。あと久しぶりに聴くKandi節に思わず陶酔…。相変わらずいい声してますね〜。

本作はJazze Phaの他にも豪華なメンツが招かれていて、HIP HOP、R&B問わずヒットを放ってるJ.U.S.T.I.C.E. Leagueプロデュースによる『I Want You』、ミディアム〜バラードに定評のあるBryan-Michael Cox作の『Give It To You』、KandiとNe-Yoが共作した『Me And U』、XscapeのメンバーでT.I.の妻としても知られるTameka "Tiny" Cottleとデュエットした『Superwoman』、そしてDrumma BoyプロデュースのHIP HOP寄りの攻めたトラックが効いた『I Fly Above』など、ツボを押さえた人選に思わずニヤリ。『I Fly Above』以外は安定感抜群のミディアム系なんだけど、Ne-Yo参加の『Me And U』はNe-Yoの歌声が聴けるうえに、Outkast"Elevators (Me & You)"をサンプリングというツボ要素もあって◎ですね。

前述の曲と同じく、他の曲も適度の今っぽい音が使われてたりするものもあったりするけど、基本的には昔からのファンも安心して聴けるものが多く、ピアノの旋律に乗るKandiの艶のある歌声に心奪われる『The More I Try』、壮大で美しいミディアム・バラード『I Just Know』、タイトルを連呼するキャッチーなフックが病み付き度高いしっとりとした夜系『Lucky』、ドラマティックなトラックに迫力ある歌声と聴く者を圧倒する『How Could You... Feel My Pain』、軽く今っぽさを意識した感じの『Haven't Loved Right』、『Leroy Jones』と、大人の女性ならではの魅力が詰まった全15曲になっています。

ソングライターとしてヒット曲を連発してた時は"Kandi=攻め曲"みたいなイメージが強かったけど、今回は等身大というかじわじわ沁みてくる曲が多く、ほんと「派手さなはないけど地味に素晴らしい」アルバムでした。これは長く愛聴できそうだ。