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野太くも魅力的なバリトン・ヴォイスで知られる実力派ヴォーカル・グループIII Frum Tha SoulのメンバーBig Jimの2ndアルバム『Whatever You Want』についての感想みたいなものをアップ。本作は2013年の作品なのですが、2011年にはIII Frum Tha Soulとしての復活アルバム『Time Waits For No One』も出していて、Big Jimの歌声が大好きな俺は彼の歌声がたくさん聴けてめっちゃ嬉しかったことを覚えてます。Ricardo Scott抜きの2人体制だったけどとってもいいアルバムでしたよね〜。

さて本作の内容についてですが、まずはこの曲から。7曲目に収録されている『Baby I'm Ready』です。タイトルで「お?」っと思った人もいるかもですが、そうです。あのGerald Levertのカバーでございます。Gerald Levertの原曲も極上でしたが、Big Jimバージョンも負けてません。雄くさいんだけどとってもロマンティックで昇天する率100%。意識して停止ボタン押さないと陶酔しちゃって延々とリピートしちゃう可能性大ですね。

他の曲もインディR&B好きにはたまらないものばかりなんですが、まずはラッパーをフィーチャーした曲から。Piakhanなるラッパーが『Can I Get A Moment』と『Whatever You Want』の2曲に参加してるのだけど、「どこかで聞いた名前だなぁ」と思ってたら彼はIII Frum Tha Soulのアルバム『Time Waits For No One』にも参加してましたね。どちらもキャッチーとかメロディアスではないけど耳に残るというか、特に後者『Whatever You Want』はピアノも印象的だし地味にドラマティックだったりもします。

あと、時にやさしく時にアツく歌い上げるBig Jimの旨味たっぷりな『Call It Quits』、切なさを含んだ美しいトラックにBig Jimの漢なバリトン・ヴォイスがのる『One More Time』、H-Town『They Like It Slow』を連想させるようなイントロが◎なセクシーなスロウ『Tonight』なども個人的特筆曲ですね。

もちろん上記以外の、男の哀愁漂うミッドナンバー『Only If You Let Me』、『2 Lovers』、流麗なピアノの音色をバックに歌い上げる『Touching My Soul』、アツい歌声が轟くエンディング曲『I Will』なども及第点越えの上質曲になってますよ。

いい意味で相変わらずといいますか、流行に流されない雄くさいミッド〜スロウの数々…いいですね。男性ホルモンたっぷりのバリトン・ヴォイスに痺れたい人はぜひチェックを。

Whatever You Want
Big Jim
CD Baby
2013-05-28

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