cc52329f

ラップと歌を自在に操る個性派アーティストNicki Minajの3rdアルバム『The Pinkprint』(Deluxe Edition)について。Nicki Minaj…いまや説明不要ですよね。ここ数年は客演女王として数多くのアーティストの作品に参加。最近は一時に比べるとちょっと落ち着いた?感もあるけれど、Ariana Grandeの最新シングル『Side To Side』にも参加してますし、Nickiの独壇場状態はまだまだ続きそうな予感。

そんな彼女が2014年に発表した本作。これまでの2作はどちらかというとポップでEDMな印象がありましたが、本作は原点回帰といいますか結構HIP HOP色強めの内容になっています。ということで全体的にダークだったりスロウな曲が多いんですが、先行シングル『Anaconda』のようなキャッチーな曲もちょこちょこあるので、「全20曲…重くて聴きにくいなぁ」ってことはないです。

シングルでいえば女性シンガーソングライターSkylar Greyの歌声が◎な『Bed Of Lies』もメロディアスでいいですよね(歌詞はちょっと切ないけど)。あと『The Night Is Still Young』もサビとか口ずさみやすくてオススメかもしれない。どちらも歌モノHIP HOPが好きな人は要チェックですよ。

お次は豪華なゲスト陣と彼らが参加した曲について。レーベルメイトのDrakeやLil Wayneを筆頭にChris Brown、Ariana Grande、Beyonceなど超豪華!なんですが、Drake、Lil Wayne、Chris Brown客演でシングルだった『Only』 は暗くドロっとしてるし、Ariana Grande参加の『Get On Your Knees』、Beyonce参加の『Feeling Myself』の2曲もどちらかというとダーク寄りなんですよね。俺はこういうノリも好きなんで大丈夫でしたが、EDMだったりキラキラポップなNicki曲が好きな人は拒絶反応でちゃうかも…。

豪華ゲスト参加曲といえばCDには未収録でiTunesでのみ買える曲『Truffle Butter』ってのがあります。DrakeとLil WayneのYoung Money仲間が参加した1曲なんだけど、これがスルメというか結構じわじわくるんですよ。地味に病み付き度高いのでよかったらチェックしてみて下さいね。

あとは、歌とラップを巧みに使い分けるスロウ『I Lied』、どっしりとした硬派HIP HOPチューン『Four Door Aventador』(Parkerプロデュース)、Jeremihがフックを担当する跳ねるシンセがアクセントになった『Favorite』、"エニバニエニバニ♪"が頭から離れなくなるMeek Mill客演の『Buy A Heart』、ぽっちゃり系R&B/HIP HOPシンガーLunchMoney Lewisがいい味出してる『Trini Dem Girls』、Dr. LukeとCirkutプロデュースのポップ寄りバラード『Pills N Potions』、Will.I.AmプロデュースでNickiの歌声にただただ聴き入るばかりのしっとりバラード『Grand Piano』などなど、質もボリュームも申し分ない1枚になっています。

前述したように過去2作と比べるとポップさやEDM色は後退し、"ラッパーNicki Minaj"として攻めた内容になってます。でも皆さんご存知のとおりNickiは曲によって歌とラップを使い分けるので、最後まで飽きることなく聴かせてくれますよ。ちなみに俺が持ってるのは日本盤。いろんなバージョンがあってそれぞれ収録内容が異なってたりするみたいなので、これから購入を考えてる人は収録曲数や内容をよくチェックして下さいね。