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Keith Sweatに見出され『Freak Me』などのヒットを放った実力派R&BグループSilkの3rdアルバム『Tonight』について。個人的によくリードを担当するGary "Lil' G" Jenkinsの歌声というか歌力が大好きだったので、彼がグループから脱退したときは非常に残念でした。

そのGary "Lil' G" Jenkinsが抜けたのが痛かったのか、グループは2006年にカヴァー・アルバムを出したあと解散状態でしたが、昨年再結成しアルバム『Quiet Storm』をリリース。メンバーの中にGary "Lil' G" Jenkinsがいてくれてホッと一安心ですよ。

そんな彼らが1999年に発表した本作。このアルバムを語る上で絶対に避けて通れないのがDarrell "Delite" Allamby。LSG『My Body』やBusta Rhymes『What's It Gonna Be?! feat. Janet Jackson』などのヒット曲を手掛けたことで知られてますよね。あと昔Tamar Braxtonと結婚してた時期もありました…よね?そんな彼が本作の8割くらいの楽曲を手掛けてるので、彼の作風が好きかどうかで本作の印象も変わるのではないかと。そういや本作のあとに出た4thアルバム『Love Session』もDarrell "Delite" Allambyががっつりプロデュースしてましたね。懐かしい。

本作からのシングルは『If You (Lovin' Me)』(16曲目には2000 Watts Remixも収録)、『Meeting In My Bedroom』、『Let's Make Love』で、もちろん3曲すべてDarrell "Delite" Allambyがプロデュースを担当。『If You (Lovin' Me)』と『Let's Make Love』はねっとりセクシーなスロウで、『Meeting In My Bedroom』は曲もPVもLSG『My Body』な感じですね。この3曲がOKなら本作も大丈夫でしょう。

中盤あたりまではちょっとだけチキってるタイトル曲『Tonight』、『Baby Check Your Friend』などDarrell "Delite" Allamby曲が幅を利かせてるんだけど、後半はGary "Lil' G" Jenkins曲なども目立つようになり、哀愁のあるギターの音色とメンバーの熱唱が絶妙に絡み合う『I Wonder』、ヴォコーダーがいい仕事してる『Love You Down』、疾走感のあるチキチキ系『Superstar』などもあります。後半の個人的ハイライトは『Please Don't Go』。Darrell "Delite" Allamby曲なんだけど、この物悲しい感じ最高ですね。

爽やかな曲や軽い肌触りの曲は皆無なので、そういうのを求めて聴くとズコッとなっちゃうかもしれませんが、逆に雄度高い歌声や濃厚なのを欲してる人にはピッタリだと思います。個人的にはGary "Lil' G" Jenkinsのアツい歌声が堪能できたので満足度はかなり高めです。

Tonight
Silk
Elektra / Wea
1999-03-16

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