774x774x1

自身の曲のみならず他アーティストへの提供曲も含め、たくさんのヒット曲を世に放ってきた才能溢れるシンガー・ソングライターR. Kellyの2ndアルバム『R. Kelly』について。 ソロ・デビュー前にR. Kelly & Public Announcement名義で発表したアルバム『Born Into The 90's』もありますが、あれはソロ名義ではないのでカウントしていません。

本作の発売は1995年でしたね。90年代半ばあたりは、個人的にブラックミュージックに傾倒しだしたころというのもあってか、この時代の作品はツボなものが多いんですよね。本作も例に漏れず大好きで、彼のアルバムの中で一二を争うくらい好きだったりします。R. Kellyのアルバムって、古き良き時代を意識したエレガントなソウル・ナンバー系か、セクシー&ムーディーな曲を中心としたものかの2つに分けれると思うんだけど、俺は断然後者派です。もっと言うと、前者の優等生路線はあまり好きじゃないです。なので後者に位置づけられる本作は本当に大好物!

まずはシングル曲から。セクシーな雰囲気にぴったりのエロ系リリックがいろんな意味で◎な『You Remind Me Of Something』、 The Isley Brothersをフィーチャーしたスロウ『Down Low (Nobody Has To Know)』、白でまとめたPVが印象的だった『Thank God It's Friday』、そして上質な美バラードを得意とするR. Kellyならではの『I Can't Sleep Baby (If I)』と、どれも素晴らしい出来で言うことなし。ちゃんとヒットもしましたしね。

この上記3曲がOKな人は、アルバム曲もきっと気に入ることでしょう。個人的おすすめは、イントロ扱いなのが勿体無いライブ仕立ての『Intro - The Sermon』、ムーディーなんだけどサビはしっかりキャッチーな『Step In My Room』、あのMario Winansが名を連ねている『Baby, Baby, Baby, Baby, Baby...』、 ラッパーThe Notorious B.I.G.客演ということで彼の奥様(当時)Faith Evansの"You Used To Love Me"をサンプリングした『(You To Be) Be Happy』、そして後半に向かうにつれ高揚していき、最後はゴスペル・クワイアが登場し聴く者を気絶させにかかる美しくもパワフルな『Trade In My Life』など、ムーディーな曲を軸にいろんなタイプの好曲をバランスよく収録。

こんな素晴らしい楽曲の数々を自分で書いて歌っちゃうR. Kelly…。どんだけ才能溢れてんだよって感じですよね。ちなみに冒頭で「本作は彼のアルバムの中で一二を争うくらい好き」と書いたけど、その争ってるもう1枚というのがソロ・デビュー作『12 Play』。どちらもほんと絶品ですよね。「R. Kellyの初期の作品はあまりよく知らないんだよなー」という人はぜひチェックしてみて下さい。