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Chris Brownとアルバムを出したことでも知られるコンプトン出身のラッパーTygaの6thアルバム『Kyoto』について。彼の作品はiTunesで単曲買いしたことはあっても、CDアルバムを購入したのは今回が初です。購入動機はシングル『U Cry』や『Temperature』がツボだったから。

まずはこのタイトルとアートワークですよね。京都、日の丸…日本人なら反応しちゃいますよね。今回のアートワークを手掛けたのは日本人イラストレーターの空山基という方みたいです。日の丸の前に虎を擬人化したようなセクシーな女性。「下品だ」とか「日本を侮辱してるのか」など非難もあるみたいですが、Tyga本人は「アートだ」と日本をバカにしてるつもりはないみたい。

で注目の内容ですが、ほとんどの曲でラップではなく歌っちゃってます。R&B色強めです。ラッパーとしてのTygaが好きな人は拒否反応出ちゃうかもです。早速各曲をチェックしていきたいのだけど、このアルバム…制作陣が書かれたカードやブックレットがないんですけど。なので制作陣については触れないでいきますね。

個人的に一目惚れならぬ一聴惚れしたのが前述の『U Cry』と『Temperature』、そして『Faithful』、『Hot Soup』の4曲です。その中でも歌うことに徹した『U Cry』はほんと絶品で、MVも含め聴きだす(見だす)とリピートが止まらなくなるんですよ。歌の実力に関してはお世辞にも"ある"とはいえないけど、それが逆にいい味を出してるといいますか、ほのぼの感が漂っていて憎めないんですよね。曲自体もしっとりとしたオートチューン系スロウで、リラックス効果がありそうな仕上がりになってますよ。これフックはJa Rule"I Cry feat. Lil' Mo"かな?

他の3曲もJazn"Bombay"と同じトラック使い?サンプリングした?サマー・チューン『Temperature』、Lotto Boyzz"Hitlist"使いでTory Lanezをフィーチャーした『Faithful』、ウェッサイ・レイドバック系が好きな人におすすめしたい『Hot Soup』と、この4曲が聴けただけで俺は「元は取れた」って感じです(笑)

あと俺世代なら「おっ!」となる『Ja Rule & Ashanti』、『I Need Girl Pt.3』なんて曲もあったり。前者はアジアンな味付けのオートチューン曲で、後者はちゃんとDiddyの許可取ったものなのか気になります(笑)

上記以外も粒揃いで、女性シンガーKyndallをフィーチャーしたひんやりスペーシーな四つ打ち『Leather In The Rain』、ダーク&スロウな『Boss Up』、『Hard2Look』、アトランタ出身のラッパー/シンガー24hrs客演の南国の夜系ダンス・ナンバー『Holdin On』などなど、"シンガーTyga"を味わえる楽曲が多数収録されています。

Drake以降、歌寄りのラップ・アルバムも少なくなかったりしますが、これは"歌寄り"とかいうレベルじゃなくて完全に歌ってます。なので"ラッパーTyga"が好きな人におすすめは出来ないかもです。逆にイマドキなゆるいボーカルのミディアム〜スロウが好きな人はハマる可能性大だと思いますよ。