18曲が全米ヒットチャートNo.1を獲得と、The Beatlesに次いで歴代2位、そして女性アーティストとしては1位という輝かしい記録をもつ歌姫Mariah Careyの15thアルバム『Caution』について。
前作から約4年という期間を経て発売された本作。発売に先駆け、Drake曲などで知られるNineteen85が手掛け、曲調はドリーミーだけど歌詞が過激で話題になった先行曲『GTFO』、DJ Mustardプロデュースの珠玉のバラードで本作からのリード・シングル『With You』とあったわけだけど、俺は『With You』が大好きで、予約開始日にアマゾンで速攻ポチってました。
本作は全10曲と非常にコンパクトではあるけれど、粒揃いで侮れない内容になってますよ。アルバム曲で一番にプッシュしたいのは、Timbalandプロデュースの『8th Grade』。しっとり感のある好ナンバーで、一聴した段階ではTimbalandが手掛けたと気付かないかもしれないけど、終盤に軽くチキる&彼の声が入るので、そこでニヤリとする人多いと思います。これマジ好きですね。
あと、HIP HOP作品でおなじみのNo IDプロデュースのキャッチーだけど哀愁漂う『Caution』、Jeff Lorber"Rain Dance"とその曲を大胆に敷いたLil' Kim"Crush On You"をサンプリングした『A No No』(Jermaine Dupri関与)、Skrillex & Poo Bearプロデュースで売れっ子ラッパーTy Dolla $ignの歌のようなラップが良い効果をもたらした『The Distance』、The Stereotypesプロデュースのピーヒャラ系『Stay Long Love You』などもお気に入りでリピート率高め。
他もSlick Rick客演の『Giving Me Life』、早口歌唱がアクセントになったミディアム・スロウ『One Mo' Gen』、エンディングをかざるバラード『Portrait』など、HIP HOP寄りの曲から王道バラードまで味わえる1枚になっています。
好曲揃いなうえ合計38分という短さなので本当にサクッと聴けちゃいますね。ド派手なアップ曲は皆無だし地味に感じる人もいるかもしれないけど、俺はこのノリ嫌いじゃないです。