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『Candy Rain』のヒットで知られる4人兄弟ヴォーカル・グループSoul For Realの2ndアルバム『For Life』について。発売は1996年になります。先日の「延々と聴ける90年代初期R&Bプレイリスト」で『Candy Rain』を取り上げたときに、久しぶりに本作をじっくり聴いたのでレビューしようかなと思い立ちました。

メンバーは先述したとおり兄弟4人で構成されていて、Jase、Bri、Dre、Chocの4人で、リードは主に末っ子のJaseが担当してることが多いように思います。『Candy Rain』のときは身長も一番低くて子供感があったのに、本作では身長も伸びて(ジャケットでは向かって左から2番目)声変わりまでしちゃって…大人の階段登っちゃってますね。

で本作の内容についてですが、個人的にも世間的にもデビュー・アルバムに比べると地味というか「『Candy Rain』の一発屋じゃねーの?」というのが正直あると思うんだけど、このアルバムも悪くないですよ。地味だけど(笑)でもほんと地味にいいんですよ。

これから本作を買うぞという人にひとつ言いたいことがあります。何かというと「買うなら絶対日本盤を選びましょう」ということ。日本盤には2曲のボーナストラックが収録されてるんだけど、これが『Candy Rain(Heavy D & TrakMasterz Mix)』、『Every Little Thing I Do(TrakMasterz Bounce Mix)』と、評判がよかったのにあまり出回ってない音源が収録されてるんですよね。特に前者なんて人気があったにもかかわらずiTunes Storeでも販売されてないし、入手方法がかなり限られてるんですよね。ということで買うなら絶対日本盤。

メイン曲については、まずBAD BOY勢が活躍してる点に注目。Chuckie Thompsonプロデュースのシングル曲『Never Felt This Way』、Sean "Puffy" CombsとStevie J.プロデュースでコーラスで112まで参加しちゃった贅沢極まりない美スムージー曲『Love You So』、同じ3者がバックアップしたしっとり濡れたスロウ『Where Do We Go』、そしてFaith Evansが作詞で参加した『I'm Coming Home』&『I Don't Wanna Say Goodbye』と、BAD BOY好きにはたまらない楽曲がずらり。

他も、James Brown"Mind Power"をサンプリングした『Stay』、親分Heavy Dがラップとプロデュースで関与した『You Just Don't Know』、Al Greenのカバー『Let's Stay Together』、Tim & Bobならではの安定感のあるスロウ『Being With You』、アコースティックな『Leavin'』、そしてアカペラの『Can't You Tell』など、90年代半ばならではの上質で落ちついた曲で構成された1枚になってます。

僕はこういう90年代半ばあたりの曲がすごく好きなんで本作もまあまあ評価高めだったりするんですが、一般的にはどうなんだろうなぁ。ミッド〜スロウで埋め尽くしたのは、子供だったJaseが大人になったことのアピールでもあったんじゃないかなと思うんだけど、このあとインディへ行くことになることを考えると作戦は失敗だったのかもしれません。が、ほんと地味にいいんでぜひチェックを。