なにかとお騒がせなこの人もWhitney Houstonと同じく音楽シーンに復活することが出来るのでしょうか?言わずと知れた”KING OF POP”こと、Michael Jackson久しぶりのオリジナル・アルバム『Invincible』について。個人的にあまりMichael Jacksonは好きではなく、このアルバムと"ベスト+オリジナル"の2枚組みアルバム『History』しか持っていません。
なぜ『Invincible』を購入したかというと、Rodney Jerkinsプロデュースのじわじわハマってくる先行シングル『You Rock My World』の出来が良かったのと、"今回のRodney Jerkinsはかなりヤバいらしい"という噂を耳にしたから。その情報どおり大スターMichael Jacksonに提供したRodney Jerkins曲は傑作のオンパレード状態で、鳥肌必至の作品に仕上がっていました。
Rodney Jerkinsが手掛けた楽曲はどれも素晴らしく、バキバキの機会音が脳内をシェイクする故The Notorious B.I.G.の音源を引っぱり出してきた『Unbreakable』、同じく斬新な機会音が小気味よく鳴り響く『Heartbreaker』、機械音とピコピコしたウワモノがおもしろい相性をみせる『Invincible』、グリングリンうねるビートと押し寄せてくるかのような効果音が◎な『Threatened』、シャッター音が印象的でロッキッシュな『Privacy』と、明らかにネクストレベルに達したRodney Jerkinsを感じる事が出来る期待以上の楽曲ばかり。
あとAndre Harris手掛ける『Butterflies』、雲の切れ間から差し込む一筋の光のような清らかなナンバー『Break Of Dawn』も非常に美しい曲で◎でした。その他ではTeddy Rileyが提供した純美なスロウジャム『Heaven Can Wait』、同じくTeddy RileyがRodney Jerkinsに負けじと斬新で攻撃的な楽曲を提供した『2000 Watts』もなかなかの出来ですね。しかしBabyfaceが関与したアコースティックな『You Are My Life』やR .Kelly提供の壮大すぎる『Cry』、壮大系が苦手な俺には眩しすぎる『Speechless』なんかはちょっと白すぎて好みじゃないかも・・・。
全体的に見るとちょっと甘ったるこいバラードが邪魔くさく感じる場面もあるけど、復活作としてはなかなかいいのではないでしょうか。いや、なかなかというかRodney Jerkinsの関与した楽曲は傑作ですね。次のアルバムも期待と言いたいところですが、当分は無理っぽいか・・・。