d54de193

アメリカンアイドルの第2回ファイナリストに選ばれClive Davis率いるJ Recordsからデビューを果たし、見事ビルボードチャートでNo.1をゲットしたRuben Studdardの1stアルバム『Soulful』について。見た目は"クマちゃん"という言葉が似合いそうなポッチャリ体系な彼ですが、歌の方はなかなか歌えるヤツでファイナリストに選ばれたのも納得の実力派です。デビュー・アルバムだというのに結構な大物プロデューサーが名を連ねており、それぞれがRuben Studdardのデビューを祝福するかのような気合の入った楽曲を提供しています。

その気合いの入った楽曲はというと、The Underdogs手掛けるじわじわ染み入ってくる泣きのバラード『Sorry 2004』、再びThe Underdogs提供の"ワリワリワリー"というフレーズが耳に残る切なさを帯びたミッド・ナンバー『What If』、新人とは思えない堂々とした歌いっぷりをみせる『Superstar』などのシングル曲がツボだったならきっと気に入る内容かと。

今っぽさと古き良き時代の音が上手く混ざり合ったソウルフルなトラックに歌声が乗るミッド・ナンバー『No Ruben』、ウォーミーで包容力たっぷりの歌声がやさしく包み込んでくれる純美なバラード『How Can You Mend A Broken Heart』、意外な人選Swizz Beatz手掛けるイントロでゴスペル?と思わせといて実はシンセがうねりまくる小気味よいナンバーというおもしろい1曲『Take The Shot』、Irv Gottiプロデュース&Fat Joe客演でMary J. Blige"Real Love"をサンプリングした反則ギリギリなんだけど鬼カッコいい一撃必殺のスルー厳禁曲『What Is She』、ハンドクラップを用いたアップ『Can I Get Your Attention』(Pretty Tony客演)、よどみひとつ感じられない壮美なバラード『For All We Know』、Jazze PhaプロデュースのJazze Pha印100%の好ミッド『Play Our Song』、Swizz Beatzの手腕が光る尖ったビートがいい『Don't Quit On Me』、塩辛いバリトン・ヴォイスをフルに活かし歌い上げる『After The Candles Burn』、やさしく丁寧に歌い上げるスロウジャム『Flying Without Wings』、歌唱力をこれでもかとばかりに見せつける文句なしのキラー・バラード『We Have Not Forgotten』と、"シンガーRuben Studdard"を紹介するには持ってこいの楽曲達が揃っています。

今後の成長が非常に楽しみなシンガーの登場ですね。ここ最近男性ソロシンガー作品が数多くリリースされていますが、歌唱力があって黒いアルバムを求めるのなら迷わずこのアルバムをおすすめします。

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ