"世界のアクションスター"ジャッキー・チェンと、"Mr.マシンガントーク"クリス・タッカーが再びコンビを組んだ、総製作費100億円の超ド級のアクション・コメディ『Rush Hour 2』のサントラについて。
このサントラで注目すべき点は、日本を代表するシンガー宇多田ヒカルがHikaru Utada名義で参加していることではないでしょうか。しかもプロデューサーはあの売れっ子The Neptunes。ゲストにはFoxy Brownを招いています。めちゃめちゃ豪華ですよねー。楽曲『Blow My Whistle』の方はThe Neptunes色は若干薄め…ですがUtadaの弱めのボーカルにはこれくらい抑え目(軽め)なトラックでよかったと思います。疾走感あふれる軽快なアップに仕上がっててなかなかカッコいいですね。
その他でガツンときたのは、南部を代表するラッパーLudacrisとウェッサイを代表するシンガーNate Doggが共演する中毒性の高いJazze Phaプロデュース曲『Area Codes』、Montell Joedanがやさしくセクシーに歌い上げる酔いしれること必至のミッド・ナンバー『Mine, Mine, Mine』の2曲。
上記以外の曲もみていくと、Teddy Rileyプロデュース&客演の縦横無尽に駆け抜けるパーティー・チューンMethod Man『Party & Bulls***』、Rodney Jerkinsがおなじみのストリングス?を使用したドラマティックな楽曲を提供したKandice Love『No』、微妙にロッキッシュなアレンジが施されたアゲアゲ・チューンKeith Murray『He's Back』、Dru Hillの"巨漢担当"JazzがJill Scottと共に心地よい歌声を披露する純美なナンバー『Love Again』、"21世紀のStievie Wonder"ことMusiqと個性的派ラッパーRedmanという異色の組み合わせがなんともおもしろい『Keep It Real(Tell Me)』、Swizz BeatzプロデュースMashonda客演と夫婦揃ってバックアップするLL Cool J『Crazy Girl』、ストリングスの利いた哀愁系ナンバーを歌うLovher『How It's Gonna Be』、Nate Doggが味を出しまくるWC『Paper Trippin'』、キュートな女性シンガーChristina Milianがチキチキ系ナンバーにチャレンジした『You Make Me Laugh』、Benzino、Scarface、Snoop Doggと豪華メンツが揃った『Figadoh』、男の子5人組3rd Storeeが歌う心の琴線に触れること必至の極上スロウ『I'm Sorry』、Macy GrayとSlick Rickによるキュートなナンバー『The World Is Yours』と、バラエティに富んだ楽曲がこれでもかとばかりに収録された注目アルバムになっています。
先日USでアルバム・デビューを果たしたUtada(宇多田ヒカル)ですが、The NeptunesやTimbaland、Jam & Lewis、Rodney Jerkinsといった超大物プロデューサーと関わりがあるのだから、どうせならR&Bで埋め尽くしたアルバムにしたらヒットしてたかも・・・なんて思ったりもします。でもUtadaは踊れないから無理か・・・。