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R&B、ゴスペル、ソウルをうまくミックスした曲を得意とする、力強いヴォーカル・ワークが売りのシスター・デュオMary Maryの2ndアルバム『Incredible』について。Mary MaryはEricaとTinaの姉妹からなるデュオで、生まれた頃からゴスペルに囲まれていたというだけあってその歌唱力は折り紙つきです。それぞれ単体での歌唱力も十分申し分ないんだけど、2人の歌声が織り成すハーモニーは思わず股間を濡らしてしまうくらい素晴らしくも気持ちいいです。

今作も文句なしの傑作1stアルバム『Thankful』に引き続き、彼女達を発掘した敏腕プロデューサーWarryn Campbellがほとんどの曲をプロデュース。彼が手掛けた白眉曲を挙げていくと、彼女達の存在感ありありな歌声がトラックの上で飛びまわる軽快なアップ『Incredible』、Rodney Jerkins風のカッコよくも心地いいトラックを姉妹ならではの息の合ったコーラスで彩る病み付き度高めのミッド・ナンバー『God Bless』、同じくRodney Jerkinsを意識したかのような現行仕様で攻撃的な1曲『Hold On』、ストリングスが心地よくかつドラマティックに鳴り響くスムージーなアップ『In The Morning』、アコースティック・ギターをバックにやさしく歌い上げるミッド『Trouble Ain't』、水滴音を配したトラックと美しいコーラス・ワークが夢心地な気分にさせてくれる美曲『Little Girl』、バンドの生演奏をバックに伸び伸びと歌う『Thank You』、ピアノの流麗な演奏をバックに美しく歌い舞うスロウ『I Try』、ソフトに歌う『God Has Smiled On Me』、東洋系の弦の音色がいい味出してるじわじわと心に染み込んでくる『This Love』、トラックは抑え目にしてヴォーカルで勝負する感じの『So Close』、Stevie Wonderのカバーに挑む『You Will Know』など、ハイレベルな楽曲を提供。

他のプロデューサー曲では、人気プロデューサーRodney JerkinsがBrandyやMichael Jacksonに用意したようなバキバキの攻め曲を提供した『He Said』、うねるビートが印象的なトラックに彼女達の美しいヴォーカルが乗る『Ordinary Peaple』、有無を問わず陶酔させられる『God Has Smiled On Me』、Mike Cityプロデュースの地を這うようなビートが印象的なミッド『Give It Up Let It Go』あたりがオススメ。

トラックもなかなかの粒揃いだけど、なによりも彼女達の歌声が素晴らしすぎですね。聴いてて鳥肌が立つくらい最高です。ゴスペルといってもR&B作品となんらかわらないのでサラッと聴くことができますよ。

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