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現在、いろいろあって警察に勾留されている今後が心配なラッパーCassidyの2ndアルバム『I'm A Hustla』について。CassidyはSwizz Beatzが運営するレーベルFull Surface Records(J Records)所属で、1stアルバム『Split Personality』からはR .Kellyを客演に迎えた『Hotel』が大ヒットを記録。そして待望の2ndアルバムが順調にリリースと思った矢先にこの事件・・・。一応アルバムは無事リリースされましたが、こんな状態ではろくなプロモーションも出来ないでしょうね・・・。

暗い話題はひとまず置いといて、今作の内容の方なのですが1stに負けず劣らずのなかなかの充実作に仕上がっているように思います。

Jay-Z"Dirt Off Your Shoulders"の声ネタを大胆にサンプリングしたSwizz Beatzプロデュースの鬼カッコいいキラーボム『I'm A Hustla』(先行シングル)、そして"Queen Of Hip Hop Soul"ことMary J. Bligeが熱い歌を披露する好REMIX『I'm A Hustla(REMIX)』。俺はこの曲があるだけで本作は◎ってくらい『I'm A Hustla』が好きで、大袈裟抜きでリピートしだすと止まらなくなるんですよ(笑)

他もみていくと、Neo Da Matrixが手腕を発揮したソウルフルなナンバー『On The Grind』、Needlez提供の引きずるようなビートが利いたパーカッシヴなトラックとキャッチーなフックが○な『Crack』、Swizz Beatzがプロデュースしたシンセの音が上下左右にウネりまくる好曲『B-Boy Stance』、Neo Da Matrix手掛ける『A.M. To P.M.』、NasとQuanをゲストに迎えた哀愁漂う豪華な歌もの『Can't Fade Me』、ギャル受け必至の男性R&BシンガーMarioが甘酸っぱい歌声で援護射撃するクセになる歌もの『Kick It Wit You』、Swizz Beatzプロデュースの弦のような怪しい音がおもしろい『C-Bonics』、女性コーラスと掛け合う『Bellybutton』、お次はSwizz Beatzが客演で登場する『Get 'Em』、ネタ使いが冴える心地いいトラックに乗せCassidyのラップとMashondaの涼しげな歌声が絡み合う好曲『So Long』(Raekwonも参加)、Lil WayneとFabolousをフィーチャーしたストリングスが鳴りまくる鬼気迫るかのようなトラックが心を揺さぶる『G Minutes』など、ハードなトラックもあれば歌モノもある上手くバランスのとれたアルバムになっています。

多分実刑は避けられないと思うので、これから先ラッパーとして活動していけるかどうかはわかりませんが、今作の内容がなかなか良かっただけにちょっと残念ですね・・・。「絶対に買い!」とまでは言い切れないけど、トラックもバラエティに富んでるしゲストも豪華なので聴いてみる価値はあると思います。

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