213b4d7d

「俺はもうガキじゃない」ということで"リル"を外したBow Wowの4thアルバム『Wanted』について。1stアルバム、2ndアルバムとJermaine Dupri率いるSo So Defからのリリースでしたが、3rdアルバムからは"リル"も外したことだしとひとり立ち。

その3rdアルバム『Unleashed』はThe NeptunesやSwizz Beatz、Jazze Phaなどを起用したチャレンジ精神あふれる作品でしたが、なんと今作では再びJermaine Dupriとガップリ組んでおり、11曲中10曲をJermaine Dupriがプロデュース。あれ?Bow Wow君、「もうJDの力を借りなくても大丈夫」って言ってたよね。UsherやMariah Careyなどで大ヒットを連発してるJermaine Dupriを見て気が変わったんでしょうか(笑)

内容の方はBow Wowのことをよく理解しているJermaine Dupriが11曲中10曲をプロデュースしてるので安心して聴くことができます。まずはなんといってもこの曲でしょう、大御所Luther Vandross曲を早回しで使用した胸キュン・トラックに乗せBow WowとOmarionが甘く絡む先行シングル『Let Me Hold You』。HIP HOPファンのみならずR&Bファンのハートも射抜くこの曲があるだけで大満足なんだけど他にも白眉曲は多数あり。

Bow Wowの彼女との噂がある人気女性R&BシンガーCiaraがBeyonceソックリの歌唱を披露する、New Edition曲をサンプリングした極上でギャル受け必至のメロウ・ナンバー『Like You』、うねるギターやストリングス、ハンドクラップをフィーチャーしたアルバム幕開け曲『Do You』、こちらもストリングスをゴリ押しループさせたトラックをバックに威勢よくラップする『Big Dreams』、J-KwonとJermaine DupriのSo So Defコンビが力を貸すたたみ掛けるような打ち込みが小気味よいサウス・チューン『Fresh Azimiz』、名付け親であるSnoop Doggをフィーチャーした音数の少ないトラックが印象的な『Caviar』、太鼓の音?とハンドクラップを主としたシンプルなトラックがおもしろい『B.O.W.』、Jermaine Dupri客演のパーティ・チューン『Go』、Jermaine Dupriが思いっきりTrackboyzの音を意識した引きずるような音がスパイスとなった『Do What It Do』、インドあたりを連想させるようなエキゾチックなナンバー『Is That You(P.Y.T.)』、ストリングスがドラマティックに鳴るG系トラックに乗せラップする『Mo Money』と、Bow Wowの成長ぶりとJermaine Dupriの底力が炸裂した充実作に仕上がっています。

最初はJermaine Dupriがほぼ全曲を手掛けているということでダレるのを覚悟してたんだけど、おもしろい曲が多く全くダレませんでしたね。やっぱJermaine Dupriはすごい。

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ