惜しくも解散してしまったOmarion率いる男性4人組ヴォーカル・グループB2Kが出演した映画『You Got Served』のサントラについて。全米No.1をゲットしたこの映画は、麻薬取引きに絡むトラブルに巻き込まれてしまった主人公が賞金を獲得するためにダンス・コンテストにエントリーする・・・といった感じのストーリーらしいです(俺はまだ見てません)。今作はサントラといってもB2Kの楽曲で半分以上埋め尽くされているので、彼らのアルバムといってもいいと思います。
そのB2Kが歌う注目の楽曲は、兄貴的存在のエロエロ・シンガー・ソングライターMarques HoustonがR .Kellyあたりが歌いそうな感じの曲を提供しFabolousがラップで参加したアルバム幕開け曲『Badaboom』、Lil' Kimが存在感のあるラップをブチかまし援護する中東系アップ『Do That Thing』、バウンシーでどこかの民族音楽のようなトラックがインパクト大の病み付きアッパー・チューン『Take It To The Floor』、青臭いというか甘酸っぱいヴォーカルで丁寧に歌い込むミッド・ナンバー『Sprung』、息の合ったコーラスで聴く者のハートを射抜く気だるいミッド・ナンバー『Streets Is Callin'』、水滴音を効果的に使用した美しいバラード『Out The Hood』、ブレーキ音ような怪しいビートがスパイスとなった『Fizzo Got Flow』と、13曲中7曲を担当。
他は、ソロ・シンガーとしての評価も高い自作自演の出来る男性シンガーMarques Houstonが歌うセクシーで何度も聴きたくなるような病み付き度の高いミッド『Smile』、Omarionの実の弟O'ryanが「兄貴やMarques Houstonには負けないぞ!」と言わんばかりに頑張るアップ『Fizzo Got Flow』、CiaraやJohnta Austinが参加したデビュー・アルバムも話題となった男性R&BグループATLが渾身の力をふりしぼって歌う『The One』、女性シンガーJheneがキュートな歌声を披露する『Happy』(B2Kも参加)、Trackmastersがプロデュースした歌ものXso Drive『Can I Get It Back』(Red Cafe客演)、M.O.P.が水を得た魚のように暴れまくる『Ante Up(Robbin Hoodz Theory)』(Funkmaster Flex客演)など、こちらもなかなかの楽曲が揃っているように思います。
B2Kが好きな人や、彼らのような甘酸っぱいボーカルが好きな人には自信を持ってオススメできるアルバムですね。俺は甘酸っぱいボーカル大好きなんでお腹いっぱい堪能しました。若さ全開のこの青臭さがたまりません。