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デビュー曲『Automatic』でいきなり大ブレイクし、次々と特大ヒット曲を放ってきた日本を代表する女性シンガー宇多田ヒカルが"Utada"として全米に殴り込みをかけたアルバム『EXODUS』について。"ついに"というか"やっと"というか、いつかはこういう日が来るんだろうな〜とは思ってましたが、本当に全米デビューしちゃいましたね。

デビュー当時はR&B寄りの楽曲を多く歌ってた彼女ですが、途中からそういう枠ではくくりきれない独自のポップ・センスを活かした曲風へとシフトチェンジしていったように思います。なので今作を聴くまではアメリカ・デビュー作がどんな感じの作品になるのか想像もつかなかったのですが、俺の希望としてはR&B/HIP HOPが大好きなんでサントラ"Rush Hour 2"にHikaru Utada名義で収録されていたThe Neptunesプロデュースの『Blow My Whistle』のような曲がたくさん詰まってたら嬉しいな〜なんて思っていたのですが・・・期待は裏切られました。9割方いい意味で。

別にジャンルでくくる必要はないのですが、これはいろんな要素が複雑に絡み合ったジャンル分け不可能で濃厚な1枚に仕上がってますね。"宇多田ヒカル"とはまた違った良さがあってこれはこれで結構好きです・・・といっても実は発売当日に購入して2,3回聴いてしばらくの間ずっと放置してたんですよ。トラックはカッコよかったりおもしろかったりでなかなか良かったんだけど、どうしてもUtadaのボーカルが負けてるというか弱い気がして・・・。

でもある日なんとなく久しぶりに聴きたくなって聴いたらあらビックリ。変な先入観が抜けて、聴くたびにお気に入りの曲が増えていくじゃありませんか。

個人的に好きな楽曲は、Timbalandがプロデュースを担当した『EXODUS '04』、"宇多田ヒカル"ではなく"Utada"だから歌えたというセクシーな歌詞がイッちゃってていい『THE WORKOUT』、この曲を聴くとどうしてもNintendo DSが頭に浮かんでしまう『EASY BREEZY』、浮遊感漂うトラックが聴いててとても気持ちいい『HOTEL LOBBY』、疾走感あふれる『KREMLIN DUSK』、機械と一体化したPVがインパクト大の『YOU MAKE ME WANT TO BE A MAN』、TimbalandがREMIXを担当した『WONDER 'BOUT』、Timbalandプロデュースの『LET ME GIVE YOU MY LOVE』、アルバムの最後を飾る『ABOUT ME』あたりは特にお気に入りですね。聴けば聴くほどハマっていくスルメ作品でした。

あと、先程9割は満足していると書きましたが、残りの1割はジャケですよジャケ。ちょっとヤバいですよねこのジャケ・・・もっとマシなのなかったのかなぁ。

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