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The Neptunesが立ち上げたレーベルSTAR TRAKに所属するヴァージニア出身の2人組み、Clipseのデビュー・アルバム『Lord Willin'』について。彼らはMaliceとPusha Tの兄弟からなるラップ・デュオで、The Neptunesとはヴァージニアで出会ったそう。そのThe Neptunesがプロデュースした先行シングル『Grindin'』を初めて聴いたときはビックリしましたね。たたみ掛けるかのようなビートが効いた斬新なトラックがインパクト大で速攻虜になっちゃいました。

そんな彼らが放つ今作ですが、The Neptunesが関与するのは当然だろうとは思っていたけど、な・なんと全曲のプロデュースを担当。

上でも紹介したハマると抜け出せない可能性大な先行シングル『Grindin'』を筆頭に、N.O.R.E.、Baby、Lil' Wayneの3人が完全に主役Clipseの存在感を打ち消すリミックス『Grindin'(REMIX)』、同じくゲストであるSean Paulらに完全に食われてしまったリミックス『Grindin'(Selector REMIX)』、Beyonce"Work It Out"によく似たファンキーなトラックが○な『Young Boy』、ポコポコした打ち込みが効いた怪しいトラックがいい『Virginia』、Pharrellもこっそりボーカルで参加した『Cot Damn』、"雨を連想させる声"を持つシンガーFaith Evansが可愛らしいボーカルで花をそえるキャッチーで何度も聴きたくなる『Ma, I Don't Love Her』、グリングリン内臓をえぐるかのようなトラックが怪しくも心地いい『Famlay Freestyle』、なんと表現したらいいのかわからないけどハマる『When The Last Time』、女性コーラスと軽快に絡む『Ego』、Clipseの気だるいラップにさらにFabolousのダラダラしたラップが乗る『Comedy Central』、Jermaine Jupri名義のピーヒャラしたバウンス・チューン『Let's Talk About It』、Pharrellのファルセットが小気味よく炸裂する『Gangsta Lean』、JadakissとStyles PのThe Lox勢らをフィーチャーしたハンドクラップ系『I'm Not You』など、The Neptunesの世界が存分に堪能できる個性豊かなアルバムに仕上がっています。

がしかし、全曲The Neptunesというのはさすがにちょっと中だるみしちゃいますね。Clipseのラップもインパクトに欠けるし、トラック&ゲスト頼みのアルバムといった感じか・・・。でもThe Neptunesファンにはもってこいの作品かもです。

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