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Lauryn Hill、Wyclef Jeanが所属するグループFugeesのメンバーであるPrasの1stアルバム『Ghetto Supastar』について。ソロ・アルバムが大ヒットを記録したLauryn Hillや、プロデューサーとしても大忙しのWyclef Jeanと比べたら地味な印象は拭えませんが、Prasのアルバムも見逃すことの出来ない内容になっています。

このアルバムをレビューするにあたり絶対に外せない曲。それはもちろん『Ghetto Supastar(That Is What You Are)』でしょう。キュートな声の持ち主Myaにフックを歌わせたヒット曲で、このキャッチーさといったら最高すぎて卒倒しそうな勢いです(プロデューサーはPras本人とWyclef Jeanの共作)。でも聴き終わった後に印象に残ってるのは、主役のPrasではなくてゲストのMyaの存在感ってのがちょっと複雑な心境になりますけど(笑)

この1曲があるだけで大満足なんですが、他にも注目曲は収録されていて、"ワッチャワーナドゥー♪"と歌うフックが病み付きになるキャッチーなナンバー『What'cha Wanna Do』(Freeをフィーチャー)、Wyclef Jeanの弾くギターがポイントとなった『Blue Angels』、フィメール・ラッパーFreeとCanibusを客演に招いたロッキッシュな『Can't Stop The Shining(Rip Rock Pt.2)』、どこかラテンを意識したような『Get Your Groove On』、Salaam Remiプロデュースのファンキー・チューン『Frowsey(Pt.2)』、スクラッチが炸裂しまくる『Dirty Cash』、メランコリックなトラックをバックにねりっこいラップを放つ『For The Love Of This』、Pras本人が手掛けたとってもグルーヴィな『Wha' What Wha' What』、ブルージーなんだけどバウンスもしちゃってる『Lowriders』、Mack 10をフィーチャーした『Yeah 'Eh Yeah 'Eh』、ループ感の強いトラックがクセになる『Murder Dem』、アルバムの幕開けを飾る名曲『Hallelujah』、そしてラストを飾るこちらも名曲『Amazing Grace』と、Prasのがんばりがわかる秀作に仕上がっています。あと、今作には4曲入りのボーナス・ディスクが付属しています。

正直『Ghetto Supastar(That Is What You Are)』を超える曲はありませんし、ちょっと途中でダレそうにもなりますが、それでもR&BやREGGAEの要素を含んだ多種多様でおもしろい作品になっているように思います。今作の後に地味〜に2ndアルバムがリリースされてたんですね・・・気付かなかった。

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