ニューヨーク出身のHIP HOPグループThe Lox(今はD-Blockって呼んだ方がいいのかな?)のメンバーSheek Louchの2ndアルバム『After Taxes』について。The LoxといえばDiddy(P.Diddy)率いるBad Boyからデビューしたことで有名ですが、離脱時にひと悶着ありましたよね。最近では共演したりしてたので良好な関係に戻ったのかと思いきや、楽曲の権利に関する問題で再び険悪な関係に…。んー、なんだかなぁーって感じですね。
今作も前作と同じく彼らが立ち上げたレーベルD-Block Recordsからのリリースで、内容の方もなかなかカッコいいものに仕上がっているように思います。個人的に今作の中で一番好きな曲は、RockwilderプロデュースでCarl Thomasが存在感のある歌声で聴く者のハートを撃ち抜くメロウ・チューン『One Name』。あと次点で旧友Styles Pをフィーチャーした悲しげなピアノの音色が印象的でストリート臭プンプンの『Kiss Your Ass Goodbye』、そしてFabolous、Beanie Sigel、T.I.という豪華なゲストをフィーチャーしたリミックス『Kiss Your Ass Goodbye(REMIX)』あたりもいいですね。
上記以外も、タイトルを連呼するフックがカッコよくもクセになる『Street Music』、切なさを帯びたトラックにハンドクラップがまとわり付く『On The Road Again』、RockwilderプロデュースでJadakissが参加した勢いのある1曲『Pain』、銃弾をセットするかのようなカチカチした音が随所で鳴り響く『45 Minutes To Broadway』(Mobb DeepのHavocプロデュース)、爆発音やタイマーのような音が臨場感をかもし出すことにひと役買った『Maybe If I Sing』、D-BlockのメンバーJ Hoodを客演に招いた『Devine』、ハンドクラップを取り入れた渋いトラックをバックにStylesと暴れる『Run Up』、個性派ラッパーRedmanをフィーチャーしたタイトル連呼曲『Get Up Stand Up』、ネタ使いが冴えるジャジーな雰囲気漂う好曲『Pressure』、Wu-tang Clanの一員Ghostface Killahとはり合うメロディアスなナンバー『Movie Niggaz』(Alchemistプロデュース)、Jadakissお得意の奇声"アヒャー!!"もとび出す『Get Money』と、一本筋の通った男らしい1枚になっています。
予想してたよりも意外に良くてビックリ。売りに走ったようなキャッチーな曲は少なめだけど、Sheek Louchの男気を感じる内容で結構満足度高めでした。


