Chris_brown

男性シンガー作品の豊作年であった今年の後半一の話題作、若干16歳の"ネクストUsher"ではなく"ネクストMichael Jackson"との呼び声高いChris Brownのデビュー・アルバム『Chris Brown』について。Chris Brownといえば先行シングル『Run It!』がビルボード・チャートでNo.1を爆走していたKanye West『Gold Digger』を蹴落としたことで話題になりましたよね。「歌って踊れる16歳アイドルの勢いってこえー!」って思ってたんだけどアルバムを聴いて確信しました。この人気は単なる勢いだけじゃないです。『Run It!』1曲だけで消えるようなヤツじゃないですよコイツ。

なぜそこまで豪語するのかというと、まずアルバムに参加してるメンツが半端じゃない。参加陣紹介も兼ねて注目の楽曲をレビューしていくと、売れっ子Scott Storchをプロデューサーに迎えJuelz Santanaを引っぱり出してきた特大ヒット済のクランク&B系アップ『Run It!』、Andre Harris and Vidal Davisが提供した甘酸っぱいメロウ曲『Yo(Excuse Me Miss)』、スロウジャムならコイツらにおまかせThe Underdogs作の上質でスムージーなミッド『Young Love』、クラシック音楽を髣髴とさせるようなおもしろいアップ『Gimme That』(Scott Storch提供)、ティーンならではの青臭いボーカルが男の胸をもキュンとさせるThe Underdogs作の『Ya Man Ain't Me』、Bryan-Michael Coxプロデュースのハンドクラップを全編に散りばめた『Winner』…どうです?めっちゃ豪華でしょ?でもこれだけじゃない。

Bobby Valentinoあたりが歌いそうな幻想的な印象を受けるSean Garrett提供の『Ain't No Way(You Won't Love Me)』、Cool and Dre提供NOAH客演の『What's My Name』、ソリッドな電子音がうねる美曲『Is This Love?』(The Underdogsプロデュース)、ドラマティックなアレンジが◎な『Just Fine』、早口歌唱を披露するBryan-Michael Cox提供の『Say Goodbye』、Jermaine Dupriが料理し直したバウンシーなリミックス『Run It!(REMIX)』(Bow Wowも参加)と、Jiveのただならぬ力の入れ様がうかがえる力作に仕上がっています。

どうですかこの豪華なメンツ。これだけのメンツが勢揃いして悪い作品が出来るはずがないですよ。全体の印象としてはアップは少なめでミディアム〜スロウジャムが多めって感じですかね。どの楽曲も非常に質が高く言うことなし。むこうのガキは侮れませんね。

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