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兄Takanoriと弟Masayaからなる兄弟デュオLL Brothersのメジャー再デビュー・アルバム(通算2枚目となるフル・アルバム)『Back Again』について。「ダンス甲子園」で圧倒的な人気を誇り大ブレイクした彼らは、94年あたりから本格的にR&Bアーティストとしての活動を開始。99年アトランタ在住のプロデューサーT.KURAとその奥方MICHICOとの出会いをきっかけに『Bumpin' Freakin'』をリリースし、その才能が認められ本格的にリリースや楽曲提供をしはじめました。

そんな彼らが放った今作ですが、本場USを意識した南部テイスト炸裂の逸品に仕上がっています。プロデュースは全12曲中7曲をLL Brothersが、そして残りの5曲をGIANT SWINGことT.KURAが担当。まずはLL Brothersがセルフ・プロデュースした楽曲から紹介。

オープニングをかざる超ド級のイントロ『GET IT CRUNK』、重厚でどっしりバウンシーなトラックをラップ風な歌唱法などを織り交ぜ見事に乗りこなしてみせる『BACK AGAIN』、これでもかとばかりにトークボックスを使用したインタールード『L.L B-IZM』、Teddy Riley好きにはたまらないニュー・ジャック・チューン『THAT'S MY LIFE』(コ・プロデュースでT.KURAが関与)、ダーティ・サウスの香りがプンプンするテンション上がりまくりのクラブ・アンセム『SHAKE IT』(ボーカルでMICHICO参加)、同じくサウス仕様の疾風パーティー・チューン『THE PARTY』、Lil Jonを意識したかのような掛け声がおもしろい『HOT SPOT 1』と、歌、ダンスだけでなく、曲作りの才能もたけてることをアピールした良曲ぞろいのラインナップになっています。

一方のT.KURAも手腕発揮しまくりで、Usher"Yeah!"顔負けの鬼カッコいいクランク&B・チューン『BIG BUTT,G-CUP』、2人の雄臭くエモーショナルなヴォーカルに昇天を余儀なくされる甘くも切ない上質スロウジャム『FOREVER』、兄弟ならではの絶妙なハーモニーで聴く者のハートを撃ち抜く胸キュン・ミッド『LOVE IS ON THE WAY』、クランクのフレイバーを上手く注入した失神率100%の間違いないアッパー・チューン『LET'S GO』、MICHICOと18禁なノリでセクシーに絡み合うインタールード『HOT SPOT 2』と、国産であることを忘れてしまうような非常に完成度の高い楽曲を提供しています。なかでも『FOREVER』、『LOVE IS ON THE WAY』、『LET'S GO』の3曲は必聴だと断言しておきます。

前作『Next Level』も素晴らしいアルバムだったけど、今作もすごいことになってますね。国産でこんな黒い作品はそうないですよ。随所でとび出すLil Jon風な合いの手も遊びが効いてておもしろいし、この兄弟は間違いなく本物ですよ。迷うことなく激推奨盤に認定。

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