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元Naughty By NatureのKayGeeに見出された、ニュージャージー州生まれのシルキー・ボイスの持ち主Jaheimの3rdアルバム『Ghetto Classics』について。前作から今作までの間にNelly『My Place』にフィーチャーされ大ヒットを記録したので、あまりご無沙汰感はありませんよね。そんな彼が放つ今作ですが、Scott StorchやBinkなどの売れっ子プロデューサーを招くも流行に媚を売ったような楽曲は見当たらず、既存のファンを納得させる安心して聴けるアルバムに仕上がっています。

まずはシングル曲について。The Lox(D-Block)の一員Jadakissの個性的で無機質なラップをフィーチャーするもそれに負けない存在感で曲を引っぱる好曲『Everytime I Think About Her』(Binkプロデュース)、KayGeeがソウルねた(Willie Hutch"I Choose You")を使用した味わい深いトラックを提供しそこにJaheimの甘しゃがれたソウルフルなヴォーカルが乗る文句なしの幕開け曲『The Chosen One』、The Co-Starsがプロデュースで参加した美メロ炸裂の間違いない1曲『I Ain't Never』の、以上3曲

ここからはアルバム曲。キラキラしたトラック、甘渋い歌声すべてが素晴らしい夢心地なナイス・メロウ『Daddy Thing』(KayGeeプロデュース)、Scott Storchが手掛けた意外なナンバーというか心地よさ100%のスムージーで哀愁漂うミディアム・アップ『Forgetful』、美しい転調部分も要注目の時代を超えて愛されそうなKayGee提供のダンス・チューン『Like A Dj』、AkonやT-Painなど男性シンガー作品に引っ張りだこ状態のラッパーStyles Pをフィーチャーした真っ赤に染まった夕暮れの空を連想させるような心地よくも渋いミッド『Fiend』(KayGee作)、あまりの美しさ&気持ちよさに昇天を余儀なくされる興奮禁じえないナンバー『125th』(Eric Williams And Wesley Hogges提供)、引き続きEric Williams And Wesley Hoggesが手掛けたムーディーなミッド『Masterpiece』、シルキーな歌声に心奪われる安定感のあるミッド・ナンバー『Conversation』、声の重なり具合がとても心地いい『Come Over』と、存在感のある歌声をお腹いっぱい堪能することが出来る貫禄十分な1枚になっています。

60〜70年代のソウルを上手く消化した珠玉の楽曲がこれでもかと言わんばかりに網羅されており、ただただ聴き惚れるばかり…。R&Bファンは必聴です。

Ghetto Classics
Jaheim
Warner Records
2006-02-14

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