991c8caf

Mario、Mary J. Blige、Chris Brown、Christina Milian、Faith Evansなど、数多くのBIGアーティストたちのソングライトを手掛けた経験をもつ、ラスベガス育ちの才能あるシンガー・ソングライターNe-Yoのデビュー・アルバム『In My Own Words』について。アルバムに先駆けて放たれていたシングルがどれも上質なものばかりだったので、おのずとアルバムへの期待もふくらんでいたわけですが…本作はその期待を裏切らない素晴らしいものになっていました。

特筆すべき楽曲は、DeBargeの名曲"Stay With Me"をサンプリングし「自分がどれだけ音楽が好きか」をラブソングに置き換えて歌った病み付き度100%のスムージーなナンバー『Stay』(Peedi Peedi客演)、メロディー、トラックとそのすべてが切なさをかもし出すStargateプロデュースのメロウ・チューン『So Sick』、現在大ヒットを記録している詞、ストリングスやギターなどの美しい音色を従え伸びやかに歌う『When You're Mad』、どこまでも果てしなく美しい世界が広がる陶酔率100%の『Sexy Love』(Stargate提供)など。ちなみにこれらはみなシングル曲です。

アルバム曲も出来がよく、甘く伸びのある歌声をフルに活かして歌う甘酸っぱいミッド『Let Me Get This Right』、元Something For The PeopleのCurtis Wilsonが手掛けたNe-Yoのファルセットや高音を堪能することができる『It Just Ain't Right』、「鏡の前で愛し合うのが好き」と美メロに乗せて暴露するセクシーなナンバー『Mirror』、ハンドクラップや煽りが効いたHIP HOP寄りのトラックも難なくこなしてみせるアッパー・チューン『Sign Me Up』、Boolaがプロデュースしたどこか懐かしさ漂う味わい深いミッド『I Ain't Gotta Tell You』、歌好きなら必ず昇天させられるO'Jays"I Swear I Love No One But You"使いの要チェック曲『Get Down Like That』、Ghostface Killahをフィーチャーしたそのリミックス『Get Down Like That(REMIX)』、Stargateプロデュースの潤いを含んだようなナンバー『Let Go』、彼のよどみのない歌声に合った壮美曲『Time』、透明感のある歌声の魅力に陶酔を余儀なくされる『Girlfriend』、切なさを帯びた哀愁が曲全体を包み込む『Lonely』と、メロディアスで上質な楽曲を余すところなく詰め込んだ傑作に仕上がっています。

ソングライターとしては言わずもがな、歌声も素晴らしいし曲の質もいい。アラを探す方が難しいですよ。とにかくこれは必聴。間違いなく今年を代表する作品になることでしょう。

In My Own Words
Ne-Yo
Def Jam
2007-03-08

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ