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歌とダンスを武器に常に日本の音楽シーンをリードし続けるポップアイコン的存在の女性シンガー安室奈美恵の、ミュージッククリップ集1作目『181920 films』と2作目『filmography』をひとつにまとめたミュージッククリップ・ベスト『181920 films + filmography』をレビュー。現在avexが"avex DVD リプライズ・フェア!"(期間は2006年3月1日〜2006年5月31日まで)をやってるので、2,800円というありえない値段で購入することができます(amazonならもっと安いですよ)。

この間リリースされたクリップ集第3弾『FILMOGRAPHY 2001-2005』は小室哲哉の元を離れ、自分の道を歩き出してからの作品を集めたものでしたが、本作は小室哲哉が初めて安室をプロデュースした『Body feels EXIT』から『think of me』までの全16曲を収録。アムラー世代の人間にとっては、とても懐かしい内容になってると思います。

Body Feels EXITTrack.01『Body Feels EXIT』
小室哲哉プロデュース1作目です。それまで歌ってたユーロビート路線から脱却し、小室ならではデジタル・サウンド炸裂のアッパー・チューンに仕上がっています。たびたび登場する黒人さんが裸でウネウネ踊ってるのはちょっと気持ち悪いけど、メインの安室は問題なくかわいいです。でも衣装に関してはちょっとどうかと…。スタイリストさんしっかり!

Chase the ChanceTrack.02『Chase the Chance』
ドラマの主題歌に抜擢されたダンス・チューン…だけど、今は青田典子のテーマソングみたいになってますよね(笑)この曲で安室はラップにチャレンジしていて、当時10代だった俺たちの間では「ビンビンきてる」というフレーズがとても衝撃的で、半分笑いのネタになってました(笑)ファッションの方はスケスケのビニール素材のトップスが時代を感じさせます。

Don't wanna cryTrack.03『Don't wanna cry』
この曲はたしかミスティオのCMに起用されてましたよね(飲んでミスティオ♪)。曲の方は黒人さんのコーラスをフィーチャーするなど、若干のブラック・フレイバーが注入されててとってもメロディアス。個人的に小室時代の作品の中では1、2を争うくらい好きな楽曲です。ファッションとメイクは曲の雰囲気に合わせてかB系色が強く出てます。

You're my sunshineTrack.04『You're my sunshine』
安室がライブでよく歌詞をすっ飛ばす1曲(笑)えーとこれはSEA BREEZEのCMソングでしたよね。ここでも裸の黒人さんがウネウネ踊っております。安室に関しては黒のへそ出しファッションやゼブラ柄のスーツなどいろんな衣装を披露してるんだけど、最初のシーンに登場する黒人の女性に髪を結ってもらってる安室が一番かわいいと思います。

a walk in the parkTrack.05『a walk in the park』
当時タモリも絶賛していた『a walk in the park』。この曲といえばなんといってもあのお団子がいっぱいついたヘアスタイルですよね。街を歩けば必ず何人かはこの髪型をしてました。PVの方は白安室と黒安室、あと赤と黒のワンピを着た安室が登場。なかでも黒のスーツを身にまとい、サングラスをかけた安室はめっちゃ悪そうでカッコいいです(笑)

CAN YOU CELEBRATE?Track.06『CAN YOU CELEBRATE?』
今でも根強く結婚式で流れるという有名すぎるウエディング・ソング。和久井映見や武田鉄也が出演してたドラマ主題歌で、安室本人もオープニングの歌のシーンで登場してましたよね。壮大で美しい曲に合わせ、PVの方も花吹雪が吹いたり、赤やピンク、黄色など、色とりどりのお花畑で立ち尽くし歌うシーンはとてもキレイ。おもわず見とれてしまいます。

How to be a GirlTrack.07『How to be a Girl』
個人的に『How to be a Girl』といえば、前を指差して首を左右にふるあのフリが思い出されます。曲の方は小室の「あ〜〜〜〜〜〜」や「ウォウウォウウォウウォウウォァ〜〜〜」という呪いのような声がちょっと不気味ですが、全体的にCOOLな仕上がりで嫌いじゃないです。PVは地下鉄を舞台としたファッション・ショウ仕立てで、なかなかカッコいいですね。

Dreaming I was dreamingTrack.08『Dreaming I was dreaming』
結婚・妊娠を発表し、髪をばっさりショートにカットした安室が印象的な1曲。もともと顔の小さい安室がショートなんかにしたらより子顔にみえますよね。曲は音数が少なめなんで安室のボーカルが前面に押し出されてる感じがします。PVは青のワンピを着た安室を主に、いろんな外人さんが登場。どこかJanet Jackson"Got 'Til It's Gone"を髣髴とさせます。

I HAVE NEVER SEENTrack.09『I HAVE NEVER SEEN』
妊娠・出産を経て音楽シーンにカムバックした復帰第一弾曲。手掛けたのはもちろん小室哲哉ですが、最初の印象は「復帰第一弾にしては地味じゃね?」と正直思いました。でも後に聴くほどに良さが増すスルメ曲であることが判明。PVではダンスのダの字も登場しませんが、TVではカッコいいダンスを披露してましたよね。問題はこのジャケ…アップすぎだから(笑)

RESPECT the POWER OF LOVETrack.10『RESPECT the POWER OF LOVE』
今までのシングルの中ではわりと明るめというか、ほどよいポップ感が聴いてて非常に心地いいです。この曲で安室がつけてる伸縮性のある黒のゴムブレスとゴムリングはめっちゃ流行りましたよねー。まわりの女の子みんなつけてました。あとTVで着てた衣装がまんまLauryn Hillでちょっとビックリしたのを覚えてます^^;スタイリストさんしっかり!

SOMETHING 'BOUT THE KISSTrack.11『SOMETHING 'BOUT THE KISS』
TLCやJanet Jackson作品でおなじみのDallas Austinがプロデュースを担当したR&Bナンバー。小室以外の人が手掛けるってだけでも衝撃的だったのに、それがあのDallasとは…驚きも2倍でしたね。PVでは黒いドレスを着た安室が黒人ダンサーを従え軽く流すように踊ってます。赤のドレスを着た安室もセクシーでいい感じです。

LOVE 2000Track.12『LOVE 2000』
かなり考えさせられる詞が特徴の小室印アップ。当時プライベートでいろいろあった安室にこの詞を歌わせるかとちょっと小室にムカついたりもしたけど、よく考えるとそんな安室だからこそ歌えたのかもしれませんね。すごく説得力あります。PVはどこか近未来を連想させるようなおもしろい内容になっています。

NEVER ENDTrack.13『NEVER END』
安室の故郷沖縄を意識したとっても心地いいナンバー。沖縄を意識したのにはちゃんと理由があり、この曲は沖縄で開催された主要国首脳会議(沖縄サミット)のイメージソングに起用されました。大自然を舞台にしたPVはとても美しく見応え十分。水色のワンピを着た安室もいいですね。途中で登場する手話も違和感なく挿入されてて○。

PLEASE SMILE AGAINTrack.14『PLEASE SMILE AGAIN』
安室自ら小室に「ROCK系の曲が歌いたい」とリクエストしたという、ロッキッシュなダンス・チューン。リーゼント風に髪をまとめ、赤の衣装でキメた安室は今までにないイメージなんだけど、それがまた似合っててとてもカッコいいです。ダンサーを引き連れて歌い踊り狂う黒安室も気迫あふれてて同じくカッコいい。

think of meTrack.15『think of me』
こちらも『SOMETHING 'BOUT THE KISS』と同じく、Dallas Austinがプロデュースした心に響くスロウジャム。これまでの歌い方とは若干趣向が違い、普通に歌い上げるのではなく、感情豊かにR&Bを意識した歌い方を披露。でも完成度という面では賛否両論あり、後にリリースされたベスト・アルバムではボーカルを録り直しています。あと、この曲はもうひとバージョン収録されていて、16曲目に『think of me(non edit version)』というのが収録されています。

このクリップ集に収録されている初期のPVに関しては安室の売りであるダンスシーンがほとんどないので、ちょっと満足のいかない部分もあるけど、まあこれはこれでありか。上でも書きましたが今なら期間限定プライスで購入できるので、まだ買ってない人は急げ。

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