ラッパーとしてだけでなく、最近では「ATL」という映画でスクリーン・デビューまでしてしまった、"KING OF SOUTH"ことT.I.待望の4thアルバムその名も『King.』について。本作は発売1週目の記録としては今年最高となる52万3407枚を売り上げ、4月15日付のアルバム・チャートで見事初登場1位を記録。勢いありますねー。ちなみに発売1週目に50万枚以上を売り上げたラッパーとしては、Jay-Z、Eminem、50 Cent、Nelly、Kanye Westに続く6人目の快挙だそう。
前作『Urban Legend』もよかったし、客演でも大忙しの彼が放つ今作ですが、我々の期待を裏切らない完成度の高い1枚に仕上がっています。あまりのカッコよさに言葉を失ってしまう先行シングル『What You Know』、ATCQとCrystal Watersの曲をうまく取り入れた女の子受けバッチリな『Why You Wanna』、俳優兼シンガーのJamie Foxxをフィーチャーした切なくも美しい極上メロウ曲『Live In The Sky』など、シングル曲はどれも文句の付け様のないものばかりでしたよね。
アルバム曲も負けておらず、T.I.がリスペクトするUGKを客演に招き、彼らの"Front, Back & Side To Side"をリメイクした『Front Back』、名指しはしてないけどLil' Flipをディスってるっぽい『I'm Talkin' To You』、病み付き度高めのトラップ・チューン『Ride Wit Me』、待ってました!Swizz Beatzが手腕を振るうクラブ・バンガー『Get It』、Mannie Fresh手掛けるスリリングなトラックにT.I.の引きずるようなラップがのる『Top Back』、軽めのトラックにT.I.、BG、Young Jeezyのラップが映える『I'm Straight』、落ち着いた曲かと思いきやフックで一気に盛り上がるYoung Buck、Young Dro参加の『Undertaker』、浮遊感あふれるトラックがおもしろい『Stand Up Guy』、ドラムが効いたちょいロック調な『You Know Who』、今回も登場The NeptunesプロデュースPharrell、Common客演の美曲『Goodlife』、The Isley Brothers"Hello, It's Me"をサンプリングしたR&Bファン必聴曲『Hello』(男性シンガーGovernor客演)、なんともいえない歌までとび出すPSC、Young Dro客演の『Bankhead』、ボートラ扱いなのに上質な『Drug Related』と、全米を虜にさせたのも納得の内容になっています。
全19曲というフルボリュームにもかかわらず、飽きることなく聞かせるのはさすが。曲の配置もうまいですね。ここ最近のサウス作品というか、ラップ・アルバムの中で一番好きかも。


