個性派ラッパーBusta Rhymesの7枚目となるオリジナル・アルバム『The Big Bang』について。前作『It Ain't Safe No More...』 から今作までの間にレーベルをJ-RecordsからDr.Dre率いるAftermathへ移籍。ご存知のとおりDr.Dreは完璧主義なので予想どおり延期が続いていたのですが、やっとリリースされました。
早速内容の方へ目を向けると、これがあり得ないくらい豪華な面々が集結してるんですよ。見事復活を果たしたSwizz Beatzプロデュースで豪華ゲストが参加したリミックスも話題になったヒット曲『Touch It』、The Black Eyed PeasのWill.I.Amがどこかレゲエっぽいトラックを提供した『I Love My Bitch』(Kelisもボーカルで参加)、ゆる〜いトラックがとっても心地いい『New York Shit』(Swizz Beatz客演)、2004年8月に心臓発作で亡くなってしまった80年代を代表するプロデューサー兼シンガーRick Jamesが味わい深い歌を披露する『In The Ghetto』と、シングルからして豪華でしたよねー。
アルバム曲もみていきます。先日Aftermathとソロ契約を結んだFloetryのMarshaとQ-Tipをゲストに招いた、弦のループが癖になる『Get You Some』(Dr.Dreプロデュース)、Dr.Dre提供のうねる電子音ビート上でBustaとMissy Elliottという個性派がぶつかり合う『How We Do It Over Here』、なんとあの大御所Stevie Wonderを引っぱり出してきた儚い印象を受ける1曲『Been Through The Storm』、Bustaの濃厚で存在感のあるラップにそっと寄り添うように交わるMarshaの歌声がなんとも心地いい『Cocaina』(Dr.Dreプロデュース)、天国へ旅立ってしまったJ.DillaことJay DeeプロデュースでQ-Tip、Chauncey Black客演のソウルフルで鬼気持ちいい間違いない1曲『You Can't Hold The Torch』、Raekwon客演でErick Sermon、Dr.Dreが制作に関与しクラップ音を全面に散りばめた『Goldmine』、Dr.Dre作の鬼気迫るような不穏なビートが不気味なんだけど臨場感があってカッコいい『Don't Get Carried Away』(なんとNas客演!)、D12作品などでおなじみのMr.Porterがプロデュース&客演で参加した味のある歌モノ『They're Out To Get Me』、強烈な個性を放つBusta Rhymesと変態ビート職人Timbalandが悶絶級のケミストリーを生み出した摩訶不思議曲『Get Down』、フックになるやいなやどこかの民族音楽のようになる『I'll Do It All』(Latoiya Williams客演)など、お腹いっぱいの内容になっています。
明るくはっちゃけたような曲は皆無だし収録曲数は15曲となかなかのボリュームだけど、これが意外と中だるみしないんですよ。これもBusta本人をはじめ、制作に関与した面々がいい仕事してるからしょうね。個人的には待たされた甲斐あったなという満足のいくアルバムでした。でもあれ?Mariah CareyやThe Notorious B.I.G.とやった曲はお蔵入り?


