Diddy率いるBAD BOYの南部支部BAD BOY SOUTHとYoung Jeezyを成功へ導いたBLOCK ENTERPRISESが契約を結び、そこからの第1弾リリースに抜擢されたのがこのジョージア州カレッジパーク出身のラッパーYung Joc。その彼のデビュー・アルバム『New Joc City』について。10才の時からラップを始めアトランタでも秘かに話題を集めていたという彼の本作は、一言でいうとCOOLにサウスってます。
個人的にまず気になったのは本作からの先行シングル『It's Goin' Down』と俺の大好きなMarques Houstonが客演で参加した『1st Time』、キャッチー度高めな『Hear Me Coming』の3曲。『It's Goin' Down』はこれでもかとばかりにゴリ押しされるシンセ・ビートが中毒性十分なバウンス・チューンで、そこにのるYung Jocの無機質なラップも男くさくて○。
Marques Houston参加の『1st Time』はとにかくメロウ&セクシーで哀愁漂いまくり。心地いい気だるさが聴く者をやさしく包み込んでくれます。『Hear Me Coming』は初めて聴いたときから"ブルルルーーーラポポン!!ブルルルーーーラポポン!!"というキラー・フックが耳にこびりついて離れなくなる鬼キャッチーな1曲でした(笑)
他は、じわじわ上げにかかるひんやりとしたバウンス・チューン『Do Ya Bad』、Boyz N Da HoodのメンバーでYung Jocと同じレーベルからソロ・デビューが予定されているBig Geeが客演で参加した『Don't Play Wit It』、余計な音を削ぎ落とした音数少なめのCOOLなバウンス・チューン『Patron』、"Princess of Bad Boy"ことCheri Dennisが甘くソフトな歌声で援護射撃する『Flip Flop』(Boyz N Da Hoodも客演で参加)、ドラマティックなストリングスのループと要所要所に入る怪しい電子音がいい『I'm Him』、Yung Joc自らプロデュースしたシンセうねりまくりの『I Know You See It』(フィメール・ラッパーBrandy "Ms.B" Hambrick客演)、Rodell Lewisなる男性シンガーの激渋ボーカルが存在感を放ちまくってる『Picture Perfect』など、意外とサラッと聴ける1枚に仕上がっています。
このにらみのきいたジャケから想像するに最初は重暗いのを覚悟してたんだけど、良い方に予想を裏切ってくれましたね。まあ決して明るくもないんだけど、なかなか聴きやすくて良かったです。


