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Quincy Jonesの秘蔵っ子としてデビューした汚れのない麗しい声の持ち主Tamiaの4thアルバム『Between Friends』について。本作は当初南アフリカのレーベルGalloからのリリースということでなかなか入手が困難な状況だったのですが、無事日本盤がリリースされました。俺は一足先に音源を入手してましたが、こうして国内盤をちゃんと手にして聴くことができて本当に嬉しいです。

本作の鍵を握るプロデューサーはRodney JerkinsとShep Crawfordの2人で、RodneyはTamiaの伸びやかなボーカルを堪能することができる軽やかで美しいとっても耳なじみのいいナンバー『The Way I Love You』、現行シーンを意識したようなビートの効いた1曲『Too Grown For That』(Jim Jonesを客演に招いたリミックスも収録)、聴く者をやさしく包み込んでくれるような優美なミッド・ナンバー『Can't Get Enough』と、美曲からフロア仕様の曲まで好曲を提供。

Shep Crawfordも負けておらず、Tamiaの美声が生き生きと響き渡る上質なアップ・ナンバー『Happy』、流麗な曲の雰囲気を壊さない程度に男性のラップを挿入した『Almost』、お蔵入りアルバム『Still』に収録されるはずだった切ないバラード『Me』、大御所Aretha Franklinのカバーに挑む『Daydreaming』、ギターの心地いい演奏とハンドクラップがTamiaのヴォーカルにそっと寄り添う『Sittin' On The Job』、成熟された女性ならではのフェロモンに酔わされるしっとりセクシーなスロウジャム『Last First Kiss』、妖しく不穏な空気漂うアップ『Why Can't It Be』、構えることなく聴ける落ち着いたミッド・ナンバー『When A Woman』、ムーディーな中にもグルーヴィーさがあるスムージー・チューン『Become Us』、過去にも共演歴のあるEric Benetと歌声を交わらせる秀逸なデュエット曲『Have To Go Through It』、本作の軸である"美しいミッド"の中の1曲といった感じの『Please Protect My Heart』、ピアノをバックにしっとりかつパワフルに歌い上げるバラード『Love & I』と、安心して聴ける高品質な楽曲をプロデュース。

もともとの収録曲も素晴らしいし、世界リリースにあたり追加された曲も文句なしの珠玉の楽曲ばかり。これは間違いなく必聴でしょう。有無を問うことなく極上という名の別世界へといざなわれます。なお、国内盤にはDJ HASEBEが手掛けた『Daydreaming(DJ HASEBE Remix)』も収録。

Between Friends
Tamia
Blacksmith Records
2006-12-05

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