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Eminem主演の映画「8 Mile」に出演し、そのサントラにも楽曲提供していた兄妹ユニットBoomkatの1stアルバム『Boomkatalog.One』について。2人はヴァージニア州出身で、兄Kellinはオールドスクールを主としたHIP HOPビーツにポップやソウル、エレクトロニックをミックスしたビートを得意とするクリエイター。妹Tarynは女優として前述の「8 Mile」やBritney Spears主演の「Not A Girl」に親友役として出演するなど、女優、シンガー、モデルと多方面で活躍するアーティスト。そんな彼らが放った本作は、HIP HOP好きな兄とROCK好きな妹ならではのケミストリーが味わえるバラエティに富んだ1枚に仕上がっています。

全曲2人による作詞/作曲で、シングルはHIP HOP色の強いビートにロッキッシュなTarynのボーカルがのる『The Wreckoning』、ロボットの声を使用したとってもポップでキャッチーな要チェック曲『What U Do 2 Me』(Troy Horneとデュエット)でしたね。

アルバム曲もみていくと、ラップを意識したような早口な歌が楽曲全体を引っぱる『Now Understand This』、「8 Mile」のサントラに収録済のどこか切なさを帯びたバラード『Wastin' My Time』、彼女のいる男性に一目惚れしてしまった想いを歌う『Move On』、琴の音色を取り入れるなど東洋のフレイバーを漂わせた『B4 It's 2 L8』、スクラッチが小気味よく炸裂しまくる『Know Me』、幻想的で浮遊感のあるトラック、やさしくソフトなTarynのボーカルともにとっても心地いい『Daydreamin'』、HIP HOPとROCKの要素を上手く混ぜ合わせたグルーヴィー・チューン『Crazylove』、疾走感あふれるエレクトロなナンバー『Look At All The People』、心地いい気だるさに包まれる『Bein' Bad』、いろんな表情を見せるTarynのボーカルがおもしろくも気持ちいいバラード『Answers』、そしてラストに相応しいドラマティックな『Left Side/Right Side』と、いろんな音を楽しめるカラフルなアルバムになっています。

これはHIP HOP/R&Bファン、ROCKファンともに聴けちゃうアルバムですね。Eminemが絶賛するのも納得の(未来に)可能性を感じる作品でした。

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