Star_Kitty's_Revenge_(Joi_album)_cover_art

クラシック・ソウルやブルース、ロックなど、様々な音楽を自己流にやってのけることを得意とする個性的な女性シンガーJoiの2ndアルバム『Star Kitty's Revenge』について。JoiといえばなんといってもLucy Pearlですよね。元Tony Toni ToneのRaphael Saadiq、元A Tribe Called QuestのAli Shaheed Muhammad、元En VogueのDawn Robinsonの大物3人が結成した夢のユニットLucy PearlにDawnの後釜として加入。でもいつの間にか自然消滅状態?のような気が…。

そんな彼女の本作はDallas Austin、Raphael Saadiq、Sleepy Brown(Organized Noize)と大物プロデューサーががっつりバックアップ。まずはDallas Austinが手掛けた曲から。タイトルどおりテクノ調のエレクトロ・ビートが小気味よく炸裂する斬新で意欲的なナンバー『Techno Pimp』(Sleepy Brownもバックボーカルで参加)、そして本作のハイライト的1曲で清美で幻想的なトラックにJoiのロマンティックなヴォーカルが乗る極上曲『Missing You』と、手腕の光る2曲を提供。

Raphael Saadiqは、地を這うようなベースを軸にJoiの妖艶なヴォーカルやギター、ドラムなどが絡みつく『17" Of Snow』、Joiの妖しい蝶のような歌声と重量感のあるヘビーなトラックが艶美な世界を作り出す『What If I Kissed You Right Now?』、粘着性のあるねっとりとしたナンバー『You're A W***e』、2001年12月29日に亡くなった父親へのメッセージ・ソング『Jefferson St. Joe』と、こちらも魅惑的な楽曲を提供。

Sleepy Brownは、Sly & The Family Stone"Runnin' Away"を使用したファンク・チューン『It's Your Life』、Sleepy Brownを客演に招き不穏な世界を魅せ聴かせる『Lick』と、妖しい2曲をプロデュース。

他はJoi自身がセルフ・プロデュースした曲がほとんどで、Joiの猫のような魅力が味わえる『Crave』、Bootsy's Rubber Bandのカバーに挑んだ『Munchies For Your Love』、生楽器をふんだんに取り入れチキるファンク『Get On』、こちらもギターやベースがうねりまくるファンク・ナンバー『I'm A Woman』など、ファンクネス溢れる内容に仕上がっています。

一言で言い表すなら"妖しくも衝撃的なアルバム"って感じでしょうか。どの楽曲も一筋縄ではいかないものばかりでインパクト大。未聴の人はぜひチェックを。

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