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DinoとShazamの双子兄弟とその従兄弟GIの3人からなるヒューストン出身のグループで、90年代を代表する男性ヴォーカル・グループのひとつでもあるH-Townの4thアルバム『Imitations Of Life』について。H-Townといえば2003年にリーダーのDinoが本作の完成を目前に控えた1月28日、事故により天国へ旅立ってしまうという悲しい出来事がありましたよね。大好きなグループだっただけにとてもショックだったのを覚えています。本作はそのDinoが生前に残した音源を中心に制作された、Dinoが参加した最後の作品となります。

プロデュースは生前の曲はおなじみのDinoが手掛け、それ以降の曲はShazamが担当。個人的白眉曲を挙げていくと、クールダウンさせてくれるようなひんやり感とむせかえるような雄臭さがうまく同居した悶絶スロウジャム『Nothin In Common』、感情をさらけ出すかのようにアツく吼え倒すバラード『Cryin Out My Heart To You』、縦横無尽に暴れるフェイク&ファルセットがハートを射抜く『Champagne Bubble Bath And Me』、何かを予知してたかのようなタイトルが今となっては悲しい『The Day I Die』、熱を帯びたヴォーカルに重厚なコーラス、そして地を這うようなタイトなビートのトリプル・コンボがクリティカル・ヒットするアップ『Stop Living In Colors』、トークボックスを絶妙に使用した病み付き曲『Slow And Easy』などかな。

といっても他も素晴らしく、女性シンガーCrystal Connerとセクシーに歌声を絡ませる官能スロウ『Let's Just Make It』、ライブ仕立てにすることにより臨場感が増した甘渋いヴォーカル炸裂の美バラード『My Pink Sky』、オリエンタルな弦の音色が印象的な陶酔度高めの『Back Home To Lovin You』、トークボックスを効果的に使用した濃密なミッド・ナンバー『Strip Club Junkies』、怪しいストリングスをバックに重厚なコーラスを披露する『The Thrill Is Gone』、生々しいくらいの男汁をねっとり撒き散らすスロウジャム『Here We Go Again』、甘しゃがれた歌声が曲をぐいぐい引っ張り最後に吼えて止めを刺す『Feel Like Fire』、タイトルからしてもうエロな官能スロウ『Sex Dance』、心に染み入るような美しいメロディ&コーラスが○な『More Ways To Love A Woman』、ピコピコした浮遊感のあるトラックがおもしろい『Unpredictable』、Big Mike、MC Qua、Cl'Cheをフィーチャーしたクランキーなアップ『She's Actin Bad』、女性コーラスとセクシーに交わる『Spank Me』と、彼ららしい甘くセクシーな雄度高めの楽曲がぎっしり詰まっています。

Dinoがいる曲もいない曲も相変わらずディープで股間を濡らしてくれます。3人での活動はもう見ることができないけど、現在も残された2人でがんばってるみたいなので期待ですね。Dino享年28歳。Rest In Peace…

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