
50 Cent率いるG Unitのみならず、数々のラッパーとのビーフが絶えない西海岸出身のラッパーThe Gameの2ndアルバム『Doctor's Advocate』について。皆さんご存知のとおりThe Gameは50 Centとのビーフが原因してかAftermathを離脱。そこで一番心配だったのがDr.Dreの参加だったわけですが、予想通り今回は残念ながら不参加…。がしかし、アルバムの内容はDre不在でも十分満足のいくものに仕上がっています。
まずはシングル曲から。24人のラッパーが参加した豪華極まりないリミックスも話題になったJunior Reidのレゲエ・クラシック"One Blood"使いの鬼カッコいい『It's Okay(One Blood)』、Scott Storch提供の派手な仕掛けは見当たらないけど聴くほどにクセになる病み付き曲『Let's Ride』、Kanye Westがプロデュース&客演で参加した鬼ソウルフル&メロディアスな『Wouldn't Get Far』と、文句の付けようのないものばかりで思わずニンマリですよ。
アルバム曲もいい感じで、「Dreがいなくても大丈夫」と高らかに宣言するアルバム幕開け曲『Lookin At You』、Xzibit作品でおなじみのDJ Khalilが手掛けた『Da Shit』、BEPのWill.I.Amがプロデュース&客演で参加したイントロからして即ノックアウトさせられるもろツボ曲『Compton』、Just Blazeプロデュースのジャジーでスクラッチが炸裂しまくるトラックにGameのキレのあるラップが乗る『Remedy』、Scott Storchプロデュースで"Voice Of G-Funk"ことNate Doggが力を貸す最強かつ最高のウェッサイ・チューン『Too Much』、当たり曲を連発してるSwizz Beatzプロデュースの怪しい雄叫びがインパクト大な『Scream On Em』、なんとあのAndrea Martinが歌声を乗せる味わい深いナンバー『One Night』、Obie TriceやRick Rossの最新作に関与していたJonathan "J.R." Rotem提供でBusta Rhymesが参加した哀愁系『Doctor's Advocate』、自身のアルバムもリリースしたHi Tek手掛ける『Ol' English』、Snoop DoggとXzibitを招き西の香りをぷんぷん漂わせた『California Vacation』、お次はThe Dogg Poundをフィーチャーした不穏なピコピコ系『Bang』、俳優兼シンガーのJamie Foxxがフックを担当するMr.Porterプロデュースのメロウ『Around The World』、Nasとラップをかまし合う中にFloetryのMarsha Ambrosiusがソウルフルな歌で風を吹き込む『Why You Hate The Game』(Just Blazeプロデュース)、そしてラストはWill.I.Am、FergieというBEPコンビが参戦した遊びの効いた1曲『I'm Chillin』と、キレのある雄度高めのラップと文句なしのトラックが絡み合う秀逸な1枚になっています。
ヤバい…俺のツボに会心の一撃。クリティカル・ヒット。Dreがいなくても全然大丈夫でしたね。これは間違いなく個人的年間No.1 HIP HOPアルバムです。必聴。

