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映画俳優、コメディアン、そしてシンガーと、余りある才能を持つアーティストJamie Foxxのデビュー・アルバム『Peep This』について。2005年に約11年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Unpredictable』をリリースし好評を博したことも記憶に新しいわけですが、本作は1994年に自らが立ち上げたレーベルからリリース。しかもJamie本人が全曲を書き下ろした上にセルフ・プロデュースと凄い気合の入れ様。しかし素晴らしい内容にもかかわらずコメディアンとしての印象が強かったせいか、成功と呼ぶには程遠い結果に終わってしまいました…。

さて注目の内容ですが、前述したとおり作詞・作曲、プロデュース、アレンジは全てJamie本人が手掛けていて、ウェッサイを意識したようなレイドバック感漂う心地いいナンバー『Dog House』のような曲もあるけれど、全体的には一世を風靡したニュー・ジャック・スウィング系の曲と、ロマンティックなナンバーでバランスよく構成された気合い入りまくりの1枚に仕上がっています。

まずはアップテンポな曲から。アルバムの幕開けを飾るに相応しい綺麗目のNJS曲『Peep This』、跳ねるビートを軸にリズミカルでテンポよく進んでいく『Miss You』、女性コーラスが曲をマイルドにしてくれる『Precious』、小気味よい打ち込みと女性のあえぎ声が効いた『Your Love』と、有名プロデューサーを招いていないにもかかわらずトレンドを上手く取り込んでいてどれもなかなか好感触。

一方のミッド〜バラード群も、持ち前のしなやかな歌声とムーディーなバックトラックが絶妙の相性をみせるミッド『Experiment』、タイトルどおりそのセクシーな世界に心酔を余儀なくされる男性フェロモン大放出の美曲『Infatuation』、90年代作品ならではの美しさというか品のいいアダルトさみたいなものを感じる『Baby Don't Cry』、夏の夕暮れ時や夜に聴きたくなるようなひんやり系のムーディー・チューン『Summertime』、割れ物を触るように丁寧かつやさしく歌いかけるスロウ『If You Love Me』、ピアノを弾きながらアツく歌い上げる憂いのバラード『Don't Let The Sun Go Down』、美しいファルセットにハートを射抜かれるただただ聴き入るばかりのスロウ『Light A Candle』と、非の打ち所のないものばかりが並んでいます。

ご存知の人も多いかと思いますが、このアルバムは粒揃いの内容にもかかわらず現在は廃盤で入手困難なアイテムになっています。中古で出回っていたりもしますが値段は結構高めで、なかなか手が出なかったりしますよね…。一聴の価値は十二分にあるので機会があればぜひチェックしてみて下さい。

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