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美しくも心地いいハイトーン・ヴォイスをもつゴスペルR&BシンガーSean Simmondsのデビュー・アルバム『True Story』について。このアルバムはMY SPACEを旅してるときにAnthony Hamiltonなどを手掛けるプロデューサー、ソングライター、そしてミュージシャンといくつもの顔をもつKelvin Wootenと出会い、そこから辿って知った1枚です。まず驚いたのはその伸びやかな歌声。基本的に極太バリトンが好きな俺ですが、こういう神々しいまでのハイトーン・ヴォーカルも嫌いじゃないですね。

早速内容を見ていくと、前述したKelvin Wootenが半数以上の楽曲をプロデュース&関与していて、Seanの芯のある伸びやかなヴォーカルが美しくリズミカルなトラックに乗る実質上のアルバム幕開け曲『For Love』(ラストにOctaveをフィーチャーしたScott Storch系のREMIXも収録)、HIP HOP曲のようなアドリブから入る現行仕様のアップといいたいとこだけど彼の美しいヴォーカル&ファルセットがそうさせない『Don't Do』、よどみ一つ感じさせない純美なヴォーカルとエレキギターのまったりしなやかな音色がネオソウルに似た心地よさを与えてくれる『Soul Glo』、T.Blackなるラッパーが煽りまくるエッジーなアッパー・チューンを見事なまでに乗りこなしてみせる『All My Life』、ゴスペル・シンガーMontrel DarrettがプロデュースしたSeanが極上ファルセットを駆使しながら情感いっぱいに歌い上げる哀愁系ナンバー『Look At Me Now』、しっとり豊潤なトラックに乗る流麗なメロディーを優美かつ鬼パワフルなヴォーカルでなぞり歌う昇天率120%のスロウ・ナンバー『Won't It Be』、彼の美しさを力強さを兼ね備えた歌声に合った癒しの1曲『Can't Stop』、Ne-YoをレベルMAXにしたような圧倒的な歌声(歌力)に昇天を余儀なくされる悶絶曲『Wherever』と、どれも申し分のないものばかり。

他も好曲揃いで、ギターを主とした切なさ漂うトラックをバックに感情をぶちまけるようにアツく歌い叫ぶ『Sorry For』、要所でコロ助が登場する味わい深いミッド・ナンバー『God Bless The Ghetto』と、類まれなハイトーン・ヴォイスで彩られた力作に仕上がっています。

歌声も素晴らしいけど彼の巧みなヴォーカル・センスも素晴らしいですね。終始圧倒されっぱなしの1枚でした。

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