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The Notorious B.I.G.の舎弟というか弟分的存在であったHIP HOPクルーで、Lil' KimやLil' Ceaseを含む計9人からなるグループJunior M.A.F.I.A.の1stアルバム『Conspiracy』について。Lil' KimとLil' Ceaseといえば、ここ数年は例の件でゴタゴタしてたような気が…。そんなこんなで2ndアルバム『Riot Musik』はLil' Kimなど数人が抜け、Lil' Cease、Banger、Kleptの3人で挑んでいましたね。よく考えるとあれはJunior M.A.F.I.A.の2ndといっていいのだろうか…。

本作といえばなんといってもこの2曲ですよね。そう、『Player's Anthem』と『I Need You Tonight』です。『Player's Anthem』は親分であるThe Notorious B.I.G.が参加し重量感のあるラップをぶっ放すクラシックでキャッチーなフックも◎。『I Need You Tonight』は永遠の歌姫Aaliyahが妖艶な歌声で魅了するしっとり煌びやかなナンバーでこれまたクラシックとの呼び声高い1曲。

他も好曲揃いで、ネタ使いが冴えた可愛らしいトラックにBiggieの唾飛ばし系ラップやKimのラップが乗る『Get Money』、Trife & Larcenyがマイクを握る『White Chalk』、Biggieが主導権を握りESG"UFO"をサンプリングしたトラックを乗りこなしてみせる『Realms Of Junior M.A.F.I.A.』、ダークなんだけど覚えやすいフックがいい『Crazaay』、Kimの単独曲でJ Recordsからアルバムをリリースしている男性R&BシンガーJimmy Cozierがフックを担当する哀愁系スロウ『Back Stabbers』、ノイズがアナログ感をただよわせる『Lyrical Wizardry』、ピコピコしたうわものが面白くも心地いいBiggie & Special EDの『Oh My Lord』、メンバーのつんのめりなマイクリレーと都会の夜を連想させるようなひんやりとしたトラックがなんともいえない絶妙な相性をみせる『Murder Onzo』と、Biggie好きやBad Boy好きにはたまらないアルバムに仕上がっています。

Clark Kentを中心としたプロデューサー陣もいい仕事してるし、BiggieやKimはさすがといった感じの存在感を放ってますね。イカついジャケしてますが、Aaliyahの美声が堪能できる極上曲『I Need You Tonight』なんかもあるのでR&Bファンも要チェックです。

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