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セレブ・アーティストDiddy率いるレーベルBad Boyのお抱えライターで、BlackstreetやMonifahなどにも楽曲提供をしたりしている男性シンガー・ソングライターJack Knightのデビュー・アルバム『Gypsy Blues』についてレビュー。最近ではDiddyのアルバム『Press Play』の2曲目『We Gon' Make It』にフィーチャーされていましたね。彼は自分で曲も書けてプロデュースできてしまうというとても才能豊かなアーティストで、もちろん本作も彼自身が全曲セルフ・プロデュース。

アルバム全体の印象としてはファンクを基調としてる感じで、どこかPrinceを髣髴とさせます。微妙にチキってるアラビアンなトラックに甘く彼の爬虫類のようなニョロニョロした歌声が乗る『Good Enough』、要所に配した甘くとろけそうなファルセットと思わず体が反応してしまうようなファンクネス溢れるトラックがひとつになる好曲『Do What U Wanna Do』、ねっとり絡みつくようなヴォーカルと地を這うような怪しいキチキチ・ビートが心地いい気だるさを生み出す『Best Friend』、こちらもTimbalandを意識したようなチキチキ・サウンドをヴォコーダーや早口歌唱を織り交ぜながら乗りこなしてみせる『Who Do You Love』、雲の切れ間から差し込む一本の光のような眩しく晴れやかなファンク・チューン『Blueberry Winter』と、多少地味感はあるけれど及第点超えの楽曲がならんでいます。

上記以外も同様で、溢れんばかりのファンクネスに心身を猛刺激される『Ooh I Love It』、哀愁というか切ない余韻のようなものを感じさせる、幻想的な世界が果てしなく広がる『Gypsy Blues』、女性コーラスを取り入れたことで曲がより豊かになった印象を受ける美しいスロウ『I'm So Sad』、ギターが雄臭くかつ悩ましくうねる『The Cross』、Jackの甘いヴォーカルにキラキラしたトラックと清美な女性コーラスが絡む『Gigolos』、何重にも重ねたコーラスが◎なファンク・チューン『Ridin' Higher』、アコギの静かな演奏に乗せしっとり歌い上げる『Rescue Me』、そしてラストは甘いファルセットを駆使して歌う『Why Should I Lie』と、小品ではあるけれどなかなかの曲が詰まっています。

曲によってはPrinceの顔が浮かんできてしまって個性を感じないものもありますが、そういうの抜きで聴くと楽しめます。機会があればぜひチェックしてみて下さい。

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