TryThisCover

オッサン…ではなく、"姉御"とか"姐さん"という言葉がピッタリ合うROCK系女性シンガー、P!nkの3rdアルバム『Try This』について。個人的にP!nkといえば2ndアルバムから路線がガラッと変わったというのと、Christina Aguilera、Lil' Kim、Myaらとやった『Lady Marmalade』のイメージが強いかな。本作のレビューを書くにあたりいろいろ彼女の経歴を調べてたんだけど、グラミー賞を受賞してたんですね。ちょっとビックリ。

さてアルバムの内容ですが、2ndアルバムに続き本作もROCK色を前面に押し出したものになっています。まずは本作からのリード曲でソロとしては初のグラミー賞(Best Female Rock Vocal Performance)を獲得した『Trouble』。90年代を代表するポップ・パンク・バンドRancidのTim Armstrongがプロデュースしたこの曲は、パンキッシュなんだけどほどよくポップで、ROCK系があまり得意ではない俺でもサクッと聴ける1曲。

Tim Armstrongは他に疾走感あふれる『Last To Know』、カントリー調というかポップ度高めというか、構えることなく聴くことができる『Tonight's The Night』、Peachesをフィーチャーした『Oh My God』、P!nkのいい感じに気だるいヴォーカルが○な『Save My Life』、わき目も振らずひたすら突き進むロッキッシュ・チューン『Humble Neighborhoods』、オルガンやサックス、トランペット、トロンボーンなどの音が懐古的な味わいをプラスする『Walk Away』、酒やけしたような声が男前な『Unwind』などを提供。

おなじみLinda Perryも大活躍していて、男勝りなP!nkのフェミニンな一面を垣間見ることができる個人的一押しの好曲『Catch Me While I'm Sleeping』、ゆったりとした空気に包まれるミッド・ナンバー『Waiting For Love』、タイトルどおりハードに攻めた『Try Too Hard』と、2人の相性の良さを見せ付ける3曲をプロデュース。

その他も前作にも参加していたDamon Ellott作のラブ・バラード『Love Song』、キャッチーなサビで一気に盛り上がる『God Is A DJ』など、ヒットした前作を踏襲したような聴きやすいPOP ROCKアルバムに仕上がっています。

先ほども言いましたが俺はROCK系の曲が苦手です。でもP!nkの作品はほどよくポップだから(まだ)聴けるんですよね。P!nk姐さん、男前っす。

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