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ニューヨークはブルックリン出身の女性R&BシンガーDeemiのストリート・アルバム『Dying To Get Rich』について。数年前からちょこちょこ曲が流れたりもしてたんだけど、アルバム・デビューには至らず…。しかしDeemiをバックアップするプロデューサー・チームMidi MafiaがAtlanticと契約したことで、やっとリリースされそうな気配です。

そのデビュー・アルバムに先駆け発売されたのがこのストリート・アルバム。一応Atlantic公認みたいですよ。HMVによるとメジャー・デビュー盤と被っているのはラストに収録されている『Soundtrack Of My Life』だけらしい。

でもストリート・アルバムということで、HIP HOPのトラックを使ったものも少なくありません。まずはやっぱ『Soundtrack Of My Life』ですよね。Johnny Pearson"For Your Eyes Only"を使ったトラックにHIP HOPヴァイオリニストMiri Ben-Ariのヴァイオリン、そしてDeemiのコブシの効いたヴォーカルと多くのR&Bファンが昇天させられることでしょう。

他ではThe Police"Every Little Thing She Does Is Magic"使いの『Around My Way』、Luther Vandross"Better Love"使いの『Hood Niggaz』(Precious Paris客演)、ゲットー・シンガーJaheimとデュエットした『Two Kinds』、The Chi-Lites"That's How Long"使いというかJay-Z"December 4th"使いのソウルフル・チューン『So Hood』、Lonnie Liston Smith"Dreams Of Tomorrow"使いというかJay-Z"Dead Presidents"使いの雨系ナンバー『Time Flies』、Keyshia Cole"You've Changed"使い(元ネタはBobby Glenn"Sounds Like A Love Song")の『Wasn't Surprised』あたりもR&Bファンはツボかも。

あとはHIP HOP色の濃いものなどいろいろで、Stik-E & The Hoodsが煽り立てる『Deemi !!!』、HIP HOP色が濃く出た曲をやってのけた『Ain't Nuttin' Nice』、The Lox"F**k You"のトラックをまんま使いということでStyles Pが参戦した『I See』、N.O.R.E.が暴れるクラブ・バンガー『Jump』、物悲しい雰囲気に包まれる『Tree's Up』、ハンドクラップをちりばめた『Round Here』、巻き舌がスゴい『Paper』、ATMをフィーチャーした『I Don't Care』、ねっとり妖艶な歌い方が悩ましくもある『Babydaddy』など、なかなか楽しめる1枚になっています。

まあストリート・アルバムということでイマイチな曲もあるけど、メジャー・デビュー盤が出るまでは楽しめそうです。

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