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ジャパニーズHIP HOP界を長年にわたり引率するベテラン・ラッパー童子-Tの3rdアルバム『ONE MIC』(初回盤限定DVD付き)について。今年に入りシングルを3枚連続でリリースなど、精力的に活動していた童子-TのNEWアルバムがついにリリースされました。その3枚連続シングルの出来がどれも俺好みだったのでアルバム購入を決意。

まずはその3枚連続シングルから紹介。第1弾『Don't Stop』は売れっ子KREVAがプロデュースしたナンバーで、人生の応援歌的なリリックに勇気付けられます。第2弾『悲しみにさよなら』は、玉置浩二率いるバンド安全地帯の大ヒット曲を童子-Tなりの解釈でカバーした意欲作で、客演で男性R&BグループFull Of Harmonyが参戦。そして第3弾『ONE LOVE』は『In-mail』、『better days』に続く胸キュン・ラヴソングで、来年SONYからデビュー予定の新人シンガー清水翔太をフィーチャー。田中ロウマを見出した童子-Tだけあって、今回の清水翔太も歌のセンスが抜群でブレイクの可能性大。注目しておいて損はないと思います。

本作は歌モノが豊富にそろっていて、m-floのVERBALにLITTLE、KOHEI JAPAN、そして9月5日デビュー予定のクォーター女性シンガー青山テルマを迎えた軽快アッパー『TURN IT UP』、ナイト・ドライブのお供に最適なHI-D客演のスムース・ムーディー・チューン『Special Girl』、タレントとしても活躍しているハーフの女性シンガー安良城紅の艶やかなヴォーカルをフィーチャーしたおセンチなオリエンタル・ラブ・メロウ『summer days』、2児の父親である童子-Tが息子に宛てラップする『光る未来』(加藤ミリヤ客演)、盟友Mummy-Dの哀愁漂うラップと女性シンガーJUJUの琴線に触れるヴォーカル、そして童子-Tの渋いラップが見事に絡まるしっとり系『Best Friend』と、R&Bファンも大満足なラインナップに。

歌モノ以外も好曲多数で、重厚なトラックに要所に挿入されたスクラッチと男気あふれるオープニング・ナンバー『ONE MIC』、タイトルを連呼する鬼キャッチーなフックにノックアウトさせられるコミカル病み付き曲『童子兄さん』、ZEEBRAとともにオールド・スクールなビート上を駆け抜ける『Play That Beat』、Mummy-Dの声をサンプリングした『本気』、TIPTOP!、KEY-CREW参戦の地元レペゼン曲『SAGAMI』、昔所属していたHIP HOPユニットZINGIについて振り返る『Z I N G I』、天国へ旅立ってしまった父親に宛てたレクイエム・ナンバー『PEACE』、そして名曲の続編『続少年A』と、幅広い層に受けそうな16曲を収録。

そしてDVDの方は『Don't Stop』、『悲しみにさよなら feat. Full Of Harmony』、『ONE LOVE feat. 清水翔太』の3枚連続シングルのPVが収録されています。とにかくメロディアスな曲や歌モノHIP HOPが好きな人は要チェックな1枚。オススメです。

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