
R&Bシンガーとしてデビューし2ndアルバムからROCK路線に転向した、ぶっ飛び姐さんことP!nkの4thアルバム『I'm Not Dead[Special Edition]』について。当ブログで何度も言ってますが、俺はROCK系の曲があまり得意ではありません。P!nkのアルバムも3rdアルバムまでは出てすぐ購入してたけど、本作は「もうP!nkはいいかな…」って感じでずっとスルーしていました。でも心のどこかでずっと気になっていて、やっとというかついに買っちゃいました^^;
ROCK系が得意じゃないという理由以外に、このアルバムの購入を躊躇った理由のひとつにリード曲『Stupid Girls』の存在があります。BritneyやJessica、Paris、そしてLindsayなどをパロったPVがどうしても好きになれず、「話題作りに必死だな。どうせアルバムもこんな曲だらけなんやろなぁ…」と思ってたんだけど聴いてビックリ。これ結構いいじゃないですか。
個人的に一番のお気に入りは『Who Knew』。P!nkのいい意味で気だるいヴォーカルが曲とすごく合ってて、耳に心地よく入ってきますね。ていうかこの曲、プロデューサーがBritneyやBackstreet BoysでおなじみのMax Martinなんですね。軽く驚きました。
次点で惚れたのは、静かなピアノ演奏に乗せ歌う『Nobody Knows』、Amy RayとEmily Saliersの2人から成るフォーク・デュオIndigo Girlsをフィーチャーしたゆったりフォーキーなナンバー『Dear Mr President』あたりかな。激しいPUNK ROCK系は苦手だけど、こういうゆったりとした曲は全然OKなんですよね。
他も個人的に及第点超えしたものばかりで、サビに突入するや一気に激しさが増す『Long Way To Happy』&『Runaway』、いい感じにしゃがれたP!nkのヴォーカルが映えるタイトル・チューン『I'm Not Dead』、ダンス・チューンを得意とするMax Martinならではのアップ『Cuz I Can』、こちらもMax Martinプロデュースのキュートに疾走するポップROCKナンバー『Leave Me Alone(I'm Lonely)』、またまたMax Martin手掛けるポコスカ・パーカッシヴな『U + Ur Hand』、プロデューサーでもあるBilly Mannの弾くアコースティック・ギターの演奏をバックに伸びやかに歌い上げる『One That Got Away』、気だるさというかやるせなさみたいなものが漂っている『I Got Money Now』、映画音楽のようなドラマティックなバックトラックがいい『Conversations With My 13 Year Old Self』、そしてボーナス・トラックの『Fingers』&『Centerfold』と、食わず嫌いしてたのを悔いたくなるような力作になっています。
なにもかも先行シングル『Stupid Girls』のせいだ(笑)あの曲がリードじゃなかったらこんなことには…って言い訳はやめておきます。