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80年代から活躍し続けているベテランR&B/SOULシンガーAngie Stoneの4thアルバム『The Art Of Love & War』について。本作は先日復活したサザン・ソウルの名門レーベルSTAXからのリリースで、Marvin Gayeが所有していたマーヴィンズ・ルームで録音したそうです。STAXと契約した経緯は、AngieがJ Recordsを離れたと知ったSTAXがアプローチをかけたみたいですね。もちろんAngieは大喜びで契約に応じたみたいです。

本作の中で個人的に白眉だったのは3曲目に収録されている『Here We Go Again』。Curtis Mayfield"Give Me Your Love"をネタ使いした上に、ゲストに大御所Betty Wrightを招いちゃった話題のリード曲『Baby』ももちろん良かったんですが、それ以上に魅せられたのがこれ。ぬくもりに満ち溢れたウォーミー・ナンバーで、より深みを増したビターな歌声にただただ酔いしれるばかり…最高です。

あと大人の女性ならではのキラキラ感に心奪われる美曲『Sometimes』、John Legend似の歌声が◎な男性シンガーChinoとのデュエット・ナンバー『Half A Chance』、才能あるシンガー・ソングライターGordon Chambersが名を連ねた『Wait For Me』なども最高でしたね。

これら4曲はおなじみJonathan Richmondがプロデュースしてるんですが、彼は他にも、Angieのソウルフルな歌声にピアノの美しい音色、ぬくもりのあるコーラスが絡むサザン・ソウル『Take Everything In』、悲しげでメランコリックな雰囲気に包まれる『Make It Last』なども手掛けています。

あと中盤にも忘れちゃいけない注目曲が。はい、ベテラン・シンガーJames Ingramをフィーチャーしたダンス・チューン『My People』です。この熱唱バトルは最高すぎますね。間違いなく中盤のハイライトでしょう。

他も、ディープなヴォーカルとソフトなコーラスが絶妙に混ざり合う『These Are The Reasons』、Marvin Gayeを髣髴とさせるような『Sit Down』、Angieがセルフ・プロデュースしたファンキー・ナンバー『Play Wit It』、疲れた心身を癒してくれるようなミッド『Pop Pop』、俳優Denzel Washingtonの奥様Pauletta Washingtonをフィーチャーした木漏れ日曲『Happy Being Me』と、素晴らしいシンガーが素晴らしい環境で作り上げた力作になっています。

海外のサイトなどで「これは間違いなく傑作だ!」と絶賛されていて、「んも〜みんな大袈裟に言っちゃって」なんて思ってたんですが、聴いて納得。本当にこれまでのAngie作品の中で一番いいかも。

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