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50 Cent周辺とのビーフ以降めっきり勢いがなくなってしまった、ダミ声ラッパーJa Ruleの5thアルバム『Blood In My Eye』について。Ja Ruleだけでなく、レーベルメイトである女性シンガーAshantiまでもが衰退しかかってるという悲惨な現状・・・。ビーフの件もあるだろうけど、The IncのドンIrv Gotti周辺の黒い騒動の数々も勢いを衰えさせる原因のひとつだったのではないかと。まああまり外部の制作陣を招かない体制(特にAshanti)も大きな要因だとも思いますが。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、今作『Blood In My Eye』はJa Ruleの"売り"である歌モノはほぼゼロに等しいです。なぜかというと今作は50 Cent周辺へのディス曲で埋め尽くされているから。今までのJa Rulu作品のようなメロディアスさを求めて買うと間違いなく「買ってヘタこいた!失敗…」という結果になります。まあビーフ熱が最高潮のときにリリースされたアルバムだから歌モノがゼロでも大目に見れないこともないけど。いいようにいえば"男気あふれる意味のある作品"、悪くいえば"聴いててちょっと疲れる作品"といった感じかな。当初の予定どおりEPとしてリリースしてたらボリューム的にもちょうどよかったのかも。

こういうハードコアなノリ一辺倒なアルバムはあまり好きじゃないんだけど一応注目曲を挙げていくと、Ashantiのヴォーカルがかすかに聴こえるJimi Kendrix & Irv Gottiプロデュースの『The Life』(Hussein Fatal、Caddillac Tah、James Gotti参加)、Scott Storchが病み付き度高いソリッドなビートを提供した『Clap Back』、銃声やサイレンの音が激しく鳴り響くSizzla客演の『The Crown』、こちらも銃声を散りばめたスリリングなトラック上でJa Rule、Black Child、Young Merc、D.O.Cannonsが暴れる『Things Gon' Change』、タイトルどおり"ニガー!!ビッチーズ!!"と連呼する『N****s & B*****s』、今作のアルバム・タイトルにもなったHussein Fatal参加の『Blood In My Eye』、ボーナス・トラック扱いで収録されたフリースタイル『It's Murda』&『The Wrap』あたりは嫌いじゃないかも。

歌ものファンとしては不満の残る内容だけど、Ja Ruleにとっては意味のある作品だからこういう内容なのも仕方ないか・・・。好き嫌いは別としてJa Ruleの気迫は伝わってきます。そうだ。Ja Ruleといえば新作『The Mirror』が日本のiTMS限定でリリースされていましたが、今チェックしてみたら配信停止になっちゃってますね。Myaと同じ運命を辿ったか…。

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